ビノーラのデザインに既視感を覚えた人は、かなりのバイク通かも!
日本での正式発表はないため、カタカナの表記は正しく分かりません。ビノーラなのか、ビーノオラなのか。ちなみに台湾ヤマハのウェブサイトでGoogle翻訳をしてみたところ、ヴィノオラと出ました。ここでは仮に僕西野がもっとも自然に感じた「ビノーラ」と呼んでいきます。
エンジンは空冷4スト2バルブ単気筒、総排気量125cc。ヤマハの原付モデルに採用されている「走り」と「環境性能」を両立したブルーコアエンジンです。国内の現行ラインナップでいうと「アクシスZ」と同系統のエンジンかと思われます。
何といっても特徴はその見た目でしょう。
丸目2灯のヘッドライトを装備し、全体的にも丸みを帯びたスタイリング。
コンセプトは「New」と「Retro」を融合させた「Newtro」と、台湾ヤマハは公式サイトでも伝えています。クラシカルな味わい深さがをありながらも、楕円形の幾何学的要素を持ち、未来の感覚を表現しているとのこと。
いわれてみれば、懐かしくもあり新しくもある「Newtro」というコンセプトにぴったりの感じもしますね。
実は昔、日本でこのビノーラのデザインに近いモデルが発表されたことがありました。
1991年の東京モーターショーで公開された「Frog」(フロッグ)。電動バイクのコンセプトモデルとして登場した当時画期的だった参考出品車です。
丸目2灯の採用や、ボディラインに近しいものを感じますね。
ビノーラには、画期的な機構の新採用などはありませんが、LEDヘッドライト&テールランプ、USB充電ポートや、スムーズな起動を実現するスマートスタートシステムなど、日常の使いやすさや便利さをサポートする現代の装備が各部に搭載されています。
車両重量は94kg。シート高は745mm。この数値は、ヤマハの125ccスクーター国内現行車のどのモデルよりも軽量で、もっともローシート。
見た目や装備、扱いやすさから見ても、新規ユーザーの拡大を視野に入れたニューモデルと考えられるでしょう。
ヤマハ「ビノーラ」のカラーと、バリエーションモデル「ビノーラ M」
ビノーラのカラーバリエーションは、4色発表されました。
グレー
ホワイト
グリーン
マットダークブルー
そして同時にこんなモデルも登場しています。
YAMAHA Vinoora M
ボディカラーはマットグレーで、ヘッドライトガードや高級感のあるシート、グラブレールなどが採用されたバリエーションモデルです。
こちらは英国紳士的なスタイルを表現したとのことで、上質感やスタイリッシュさを高めていますね。
ヤマハ「ビノーラ」「ビノーラM」の価格
発表された価格はビノーラが76900台湾ドル、ビノーラMが79800台湾ドル。それぞれ日本円に換算すると、28万1729円・29万2353円となります(2020年10月17日の為替相場)。
日本で販売されるかはまったく分かりません。スクーター大国の台湾では、ほかにも日本には導入されていないモデルが数多く展開されています。公式サイトには、馴染みのないモデルが並んでいて、バイク好きの方ならきっとワクワクしますよ。
まとめ:西野鉄兵
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ヤマハ「ビノーラ」「ビノーラM」の主なスペック
全長×全幅×全高 | 1710×665×1090mm |
ホイールベース | 1205mm |
シート高 | 745mm(Mは755mm) |
車両重量 | 94kg |
エンジン形式 | 空冷4スト単気筒2バルブ |
総排気量 | 125cc |
燃料タンク容量 | 4L |
タイヤサイズ(前・後) | 90 / 90-10 50J・90 / 90-10 50J |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・ドラム |