月刊『オートバイ』の恒例企画、その年の人気ナンバーワンバイクを読者投票で決める「ジャパン・バイク・オブ・ザ・イヤー」は、2020年で42回目を迎えました。今回はその中から排気量251cc~400ccの「400ccクラス」でトップ10に輝いたバイクを紹介します!

第3位

カワサキ ニンジャ400

メーカー希望小売価格(税込):72万6000円

画像: ●水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒●398㏄●48PS/10000rpm●3.9㎏-m/8000rpm●785㎜●167㎏●14L●110/70R17・150/60R17

●水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒●398㏄●48PS/10000rpm●3.9㎏-m/8000rpm●785㎜●167㎏●14L●110/70R17・150/60R17

ニンジャ250と同じ車体に400㏄エンジンを搭載

2018年型で完全新設計に生まれ変わり、ニンジャ250と共通の車体に、400㏄のエンジンを搭載したハイパフォーマンスモデル。250との重量差はわずか1㎏で、よりスポーツ性の高い走りが楽しめるようラジアルタイヤが標準装備されている。ランキングは昨年の5位から上昇。販売台数ではクラストップだ。

第2位

ヤマハ SR400

メーカー希望小売価格(税込):58万3000円

画像: ●空冷4ストOHC2バルブ単気筒●399㏄●24PS/6500rpm●2.9㎏-m/3000rpm●790㎜●175㎏●12L●90/100-18・110/90-18

●空冷4ストOHC2バルブ単気筒●399㏄●24PS/6500rpm●2.9㎏-m/3000rpm●790㎜●175㎏●12L●90/100-18・110/90-18

1978年のデビューから変わらない空冷ビッグシングル

デビューから42年となるロングセラーのSR400は、2017年の生産終了後、2018年末に排ガス規制に対応して復活。その魅力はなんと言っても空冷ビッグシングルエンジンにある。始動は頑なにキックのみとし、スタイルもデビュー当時から基本を変えずに貫いている。変わらないことに価値がある稀有な一台だ。

画像: 今や希少な存在のオドとトリップメーターまでアナログのメーター。一方で現代的なイモビライザーも備える。

今や希少な存在のオドとトリップメーターまでアナログのメーター。一方で現代的なイモビライザーも備える。

第1位

ホンダ CB400スーパーフォア

メーカー希望小売価格(税込):88万4400円/ツートーンカラーは92万8400円

画像: 第1位

【主なスペック】 
全長x全幅x全高:2080x745x1080㎜
ホイールベース:1410㎜
最低地上高:130㎜
シート高:755㎜
車両重量:201㎏
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量:399㏄
ボアxストローク:55x42㎜
圧縮比:11.3
最高出力:56PS/11000rpm
最大トルク:4.0㎏-m/9500rpm
燃料供給方式:PGM-FI
燃料タンク容量:18L
キャスター角/トレール量:25度5分/90㎜
変速機形式:6速リターン
ブレーキ前・後:φ296㎜ダブルディスク・φ240㎜ディスク
タイヤサイズ前・後:120/60ZR17・160/60ZR17

色褪せない魅力を備えた傑作4気筒スポーツ!

初代の登場は今から30年近くも前の1992年。抑揚の効いたグラマラスなフォルムにパワフルな4気筒エンジンを組み合わせ、ネイキッドブームの波に乗って大ヒットとなったのがCB400スーパーフォアだった。

以降、CB400SFはたゆまぬ進化と熟成を続けながら400スポーツクラスを牽引し続けてきた。バルブ数切り替え機構・ハイパーVTECの採用や、PGM‐FI、走行状況に応じてリアルタイムでバルブ数切り替えを行うハイパーVTEC Revoの導入など、独創的なテクノロジーを備える一方で、ビギナーからべテランまでを満足させる爽快な走り、クラスをリードする最新装備なども備え、その魅力は色褪せない。

日本独自の環境で発展してきたスーパーフォアは、日本が世界に誇れる、唯一無二の「ヨンヒャク」なのである。

画像: 様式美と言うべき、均整の取れたフロントマスク。ヘッドライトはオーソドックスな丸目1眼デザインだが、中身は最新のLED。

様式美と言うべき、均整の取れたフロントマスク。ヘッドライトはオーソドックスな丸目1眼デザインだが、中身は最新のLED。

画像: ネイキッドらしい、美しい砲弾型メーターはアナログベースながら、センターにギアポジションインジケーターなども備えた多機能タイプ。

ネイキッドらしい、美しい砲弾型メーターはアナログベースながら、センターにギアポジションインジケーターなども備えた多機能タイプ。

画像: ハイパーVTEC機構を搭載するエンジンは56PSを発揮。CBR400RRをルーツに持つ、クラス唯一の貴重なインライン4エンジンである。

ハイパーVTEC機構を搭載するエンジンは56PSを発揮。CBR400RRをルーツに持つ、クラス唯一の貴重なインライン4エンジンである。

画像: シートは755㎜という低さを実現。優れた足つき性はあらゆる層のライダーに安心をもたらす。シート下には大きな収納スペースも備える。

シートは755㎜という低さを実現。優れた足つき性はあらゆる層のライダーに安心をもたらす。シート下には大きな収納スペースも備える。

【コラム】激減する400cc、それでもいま希望の光が見えてきた

グローバルモデルの活躍による活性化に期待

いまやこの400ccクラスの国産車ラインアップは、ここで紹介した10機種のみとなる。ビッグバイクブームの到来以降、そのモデル数は減り続けてきたが、ここにきてその流れに変化が訪れ始めている。それがアジアやヨーロッパ、北米などで発売されるグローバルモデルの進化だ。

画像: 【コラム】激減する400cc、それでもいま希望の光が見えてきた

かつては世界で250㏄モデルを中心に展開されてきたが、主にアジア市場の成熟とともに動力性能の更なるゆとりを求める声が高まり、排気量を拡大した兄弟モデルが徐々に増えつつあるのだ。少し前までは300㏄が多かったが、ここにきて390㏄や400㏄モデルも登場し始めている。選択肢が増えればクラスも活性化する。今後の展開を楽しみに待ちたいところだ。

まとめ:オートバイ編集部/写真:南 孝幸、森 浩輔

※このランキングは、月刊『オートバイ』2020年10月号で発表したものになります(投票期間は2020年6月1日~8月15日・月刊『オートバイ』およびwebオートバイで投票の募集を行いました)。

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