2013年の発売以降、最大のモデルチェンジ!
ヨーロッパや生産国のタイでは「MSX125」という名前で親しまれているグロム。MSXは「Mini Street X-treme」の意味で、今回から日本名の「GROM」が欧州向けやタイ仕様にも取り入れられ、世界統一のペットネームとなりました。
今回紹介する欧州仕様は、日本と同じく2013年に初期型を発売。初年度は、人気の125cc以下のカテゴリーで販売台数トップ5にランクイン。その後、日本国内のモデルと同様、スタイリング面の進化を遂げながら現在までラインアップされてきました。
今回発表された新型「MSX125 GROM」は、グロム史上もっとも大きなモデルチェンジとなります。
新型グロムはミッションは4速から待望の5速に!
まず最大の変更点は、ミッションが4速から5速になったことでしょう。
5速ミッションは多くのファンが待ち焦がれた装備。これにより最高速度も92km/hから94km/hに上がったとのこと。
この新作ミッションに合わせて、空冷単気筒エンジンも新設計されました。新たな厳しい排ガス規制EURO5に対応しながら、最高出力と最大トルクは、現行の日本車とほぼ同等のスペックをキープ。ボア×ストロークと圧縮比の変更により、最高出力・最大トルクの発生回転数が上がっています。
【MSX125 GROM 2021年モデル】
ボア×ストローク:50.0mm × 63.1mm
圧縮比:10.0
最高出力:7.2kW(9.78PS)/7250rpm
最大トルク:10.5N・m(1.07kgf・m)/5500rpm
【日本の現行モデルのグロム】
ボア×ストローク:52.4mm × 57.9mm
圧縮比:9.3
最高出力:7.2kW(9.8PS)/7000rpm
最大トルク:11N・m(1.1kgf・m)/5250rpm
スタイリング面は、基本的なフォルムこそ踏襲していますが、今回からユーザーがカスタムをより行ないやすいボディワークに変更されています。
写真を見ていただくと早いのですが、各所に大きなボルトが留まっています。このボルトは片側6本ずつあるのですが、これを外すと簡単にカウルが着脱できるのが特徴となっています。
液晶メーターもバージョンアップ。スピードメーター、ツイントリップメーター、燃料計、時計に加え、タコメーターとギアポジションインジケーターが備わった新しいものとなりました。
また、燃料タンク容量も5.7Lから6.0Lにアップしており、従来型のオーナーが望んでいた装備が一気に追加されたという印象です。
今回のモデルチェンジは、すでに欧州だけでなくタイでも発表されていて、世界的な話題となっています。ホンダモーターサイクルジャパンから正式なアナウンスはまだありませんが、国内モデルもこの「MSX125 GROM」2021年モデルに準じた新型になることが予想されます。
新型グロムのカラーバリエーション
【欧州で発表されたカラー】
【加えてタイではブルーも発表】
【アンケート】日本でも販売してほしいカラーはどれ?
日本でも見たい! 乗りたい! と思ったカラーをひとつお選びください。投票後、集計結果をご覧いただけます。
投票ありがとうございました!
ホンダ MSX125 GROM(2021年モデル・欧州仕様)の主なスペック
全長×全幅×全高 | 1760×720×1015mm |
ホイールベース | 1200mm |
最低地上高 | 180mm |
シート高 | 761mm |
車両重量 | 103kg |
エンジン形式 | 空冷4スト2バルブ単気筒 |
総排気量 | 125cc |
ボア×ストローク | 50.0×63.1mm |
圧縮比 | 10.0 |
最高出力 | 7.2kW(9.78PS)/7250rpm |
最大トルク | 10.5N・m(1.07kgf・m)/5500rpm |
燃料タンク容量 | 6.0L |
変速機形式 | 5速リターン |
キャスター角 | 25゜ |
トレール量 | 81mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70-12・130/70-12 |
ブレーキ形式(前・後) | 220mmシングルディスク・190mmシングルディスク |