オイル交換の重要性と、同時に見るべきポイント。
さっそくカビィさんに到着。
見てよコレ! 鉱物系オイル入れっぱなしで交換怠るとこうなるんだけど、ギトギトでしょ。
飛ばしてますね。では、今回はオイル交換お願いします。
オイル交換とかオイル管理は本当にものすごく大事なんですよ。
極端に減ってるとか、汚れてるってのはもちろんですが、おかしいくらい全然汚れないとかもオイルが仕事をしてないってことで、なんらかのトラブルの可能性があります。
オイル不足はもちろん危険ですが、それに加えてオイル=愛車の状態をチェックできるという意味も含めてオイル交換は是非まめに行ってください。
古い車両や、カスタムした車両は特に、ね。
オイル交換というと廃油処理が面倒なんですよね…。
行政区ごとに廃油処理の方法も変わりますからね。
自分の考えとしては、廃油を引き取ってくれるバイク屋さんでオイルを購入するのが、今後のお付き合いなども含めてオススメです。そういうショップは誠実だと思います。
とはいえネットでオイルを購入した場合もありますよね。うちも売ってますし。そういう時は、行政区のルールに従って廃油処理を行ってくださいね。
あとですね、せっかくオイル抜くので、同時にやっておいた方が良いポイントってありますか?
3点ほどあります。
まずドレンボルトのワッシャーが変形していることが多いので、これは交換しておきたいですね。
次に、これはキックスタートのみの車両特有の弱点なんですが、キックシャフトの付け根からのオイル漏れが凄く多いんですよ。カビィ的オイルちびりランキング1位です。
最後にオイルレベルゲージですね。ここのOリングも劣化するのでオイルちびりの原因になりやすいです。
オイル交換の際には、毎回でなくても良いですが、数回に一度はぜひ交換をオススメします。
特に今まで交換したことがない、中古で購入したという車両はぜひ交換を。
うちの取り扱い車両は必ず交換してます。
オイル交換に必要なもの。
キックのオイルシール交換&オイルレベルゲージ交換に必要なもの。
オイル交換に必要なもの
オイル
これがないとはじまらない。
排気量が(カブとしては)大きい車両や、ボアアップした車両はMOTUL300Vを人気。わしもコレ入れてる。
MOTUL 300Vはレーシングオイルでクオリティも値段も高いので、ノーマル50なんかはMOTUL 5100 4Tが高バランスでオススメ。
300Vは、良い意味で規格とか無視したような完全なレーシングオイルなので、チューニングエンジンに推奨してます。良いオイルですよ。
50~90のノーマルエンジンや、点火系のみのファインチューンくらいなら、5100 4Tがオススメです。
ドレンボルト
より正確にいうならドレンボルトのワッシャーが大事。ワッシャーが潰れるので新品推奨。
で、せっかくなので軽量ボルトに変えちゃいます。
鉄粉などをくっつけてくれるマグネット付きのものは、エンジンのコンディションを見る目安になるのでオススメです。
メガネレンチ。今回は、純正が二面幅17mm、上記の超軽量アルミドレンボルトが二面幅14mmなので、14×17でオッケー。車種によってはボックス(ラチェットとかにつけるソケットね)じゃないと届かない場合も。
オイルジョッキ
スーパーカブの場合は1Lでたいてい足りる。でも2Lでも良いし、キレイならなんでも良い。
なんでも良いってことはないですよ。やっぱり使いやすいモノはあります。
オイルジョッキは、蓋付きがおすすめです。特にジョッキ本体から離れないものが便利です。蓋をなくさないだけで無く、ゴミも入りにくいです。
オイルドレンパン
というわけでオイルドレンパンは、カビィさんが使ってるキタコ製の「オイルドレンパン プラスチック製 2リットル」。車種によってはセンタースタンドの間に突っ込めるなど、汎用性の高さが魅力。
スマートだし。
パーツクリーナー
オイル交換したらドレンボルトまわりをちゃんと清掃しておこう。カビィさん愛用のMOTULはそのへんのパーツクリーナーより高いけど、ゴム部分への影響が少ない優れもの。
ウエス
ペーパーウエスでも布でもなんでも良いけど、オイルレベルゲージをぬぐったときにゴミや繊維片が混入しないよう、それなりにキレイなものを。
これだけあればオイル交換は完璧。
お次はオイルレベルゲージとキックのオイルシール交換に必要なもの。
オイルレベルゲージとキックシール交換に必要なもの。
オイルレベルゲージ
毎回交換しないといけないってものではないけど、Oリングが劣化してオイルチビリを起こすので、何回かに一回は交換すべき。交換に際して特に工具は必要なし。
キックの付け根のオイルシール
キックの付け根が黒い車両は交換すべし。表裏があるので注意してね。
10mmの工具
キックアームのボルトを外すために10mmの工具が必要。メガネでもソケットでもなんでも良いけど、とりあえず10×12をチョイス。
ピックツール
古いオイルシールを外すのに必要。ないと詰む。
オイルシールを押し込むパイプ
これがないとオイルシールをちゃんと最後まで入れれない。手では無理だし、マイナスとかで押し込むとシールに傷がつきやすい。急がば回れでこういうパイプが必要なのよ。
カビィさんはそのためだけの鉄パイプを持ってる。しかしそうした工具売ってないのよね。
なので、カビィさんの「オイルシール押し込む君」の寸法を頂戴してみたところ、塩ビ管でいけるぞ。ただ、断面はやすりとかで滑らかに仕上げておいてね。
ラバーグリス
オイルシールなど、ゴム部品の組付けには、コレ。
養生テープ
新しいオイルシールを装着するときに、キックシャフトのギザギザでオイルシールが傷つきがちなのよ。だから養生のためにキックシャフトに巻いておくテープ。薄ければなんでもよさげ。マステでOK。カビィさんが使ってたのはハーネステープ。