新型MT-09の排気量は889cc、YZF-R1ゆずりの電子制御システムを搭載
日本では2014年に初期型が発売されたMT-09は、その後2017年に初のマイナーチェンジ。以降、カラーリング変更のみとなってきました。
今回発表された3年ぶりの新型は、フルモデルチェンジを遂げています!
従来型でも先鋭的だったスタイリングは、よりいっそうシャープな印象に。
CFアルミダイキャストフレームは、従来型から大きく形状を変えられていて、メインビームの幅が細いのが特徴。剛性はしっかり確保した上で、大幅な軽量化を果たしているようです。
フェイスデザインも一新。これまで以上に異彩を放つ新しいデザインに。2眼だったヘッドライトは、中央1眼となり、ポジションランプを両脇に備えているようです。もちろんすべてLED。
注目のエンジンも新開発されたもの。アイデンティティである水冷DOHC4バルブ3気筒は、従来モデルの845ccから889ccに排気量をアップ!
※スペック表記上では890ccとなっています。
最高出力は、従来型の116PSから119PSに。最大トルクは8.9kgf・mから9.5kgf・mに増大しています。新たな排ガス規制EURO5に対応させつつ、パワーをアップ。とくに出力よりもトルクを大幅に上げてきているのが、マスターオブトルク、MTならではのこだわりと感じます。
合わせてフューエルインジェクションや、ギア比を最適化。これまで同様アシスト&スリッパークラッチを採用。
また、クイックシフトシステム(クイックシフター)は、これまでシフトアップにのみ対応していましたが、シフトダウンにも対応するものにバージョンアップしました。
足回りの注目ポイントは、軽量鋳造ホイールの採用。従来型よりも700gの軽量化を果たしています。軽量フレームと相まって、従来モデルよりも軽い車体になりました。新型の欧州仕様車の車両重量は189kg。従来型の日本仕様車は193kgです。
倒立式のΦ41mmフロントフォークは、新たなフレームに合わせて最適化。リアサスペンションも新設計の高剛性スイングアームに合わせ調整が施されました。
ブレーキはディスクやキャリパーの変更は不明ですが、マスターシリンダーが改善されたとのこと。
電子制御装備はクラス最高峰といえるもの。YZF-R1ゆずりの6軸IMUが採用されています!
これにより、従来型にも搭載されているトラクションコントロールはもちろん、スライドコントロールシステム、フロントホイールリフトコントロールシステム、ブレーキコントロールシステムを装備。ネイキッドバイクの枠を超えたハイテク仕様です。
メーターは、フルカラー3.5インチTFT液晶ディスプレイに一新。多機能であるはもちろん、昼夜を問わず視認性が高まり、表示の変更機能まで備わっている模様です。
今回、欧米での発表となりましたが、じきに日本仕様も発表されることでしょう。最新装備を満載し、価格も上がることが予想されます。
より詳しい情報が入り次第、速報でお届けします!
ヤマハ 新型MT-09 欧州で発表されたカラーバリエーション
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ヤマハ 新型MT-09の主なスペック(欧州仕様)
全長×全幅×全高 | 2090×795×1190mm |
ホイールベース | 1430mm |
最低地上高 | 140mm |
シート高 | 825mm |
車両重量 | 189kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒 |
総排気量 | 890cc |
ボア×ストローク | 78.0×62.1mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 87.5kW(119PS)/10000rpm |
最大トルク | 93N・m(9.5kgf・m)/7000rpm |
燃料タンク容量 | 14L |
キャスター角 | 25゜ |
トレール量 | 108mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C(58W)・180/55ZR17M/C(73W) |
ブレーキ形式(前・後) | 298mmダブルディスク・245mmシングルディスク |
まとめ:西野鉄兵