ホンダ 「フォルツァ」誕生の歴史
ハイト系の欧州スタイルに生まれ変わったフォルツァ
1990年代終盤から2000年代前半にかけて巻き起こったビッグスクーターブームは、当初ヤマハ・マジェスティの独壇場だった。ホンダはこれに対抗するため2000年にフォルツァを発売。左右独立2眼のヘッドライトや回転計を配したメーターなどスポーティな装備で人気となり、瞬く間にマジェスティを急追。2004年に登場した2代目は、37カ月連続で軽二輪販売台数トップを記録するに至った。
そして、2018年に登場したのが現行の新型フォルツァだ。前モデルのフォルツァSiからホイールベースを短縮するとともに10㎏の軽量化を達成。シート高、ホイール径がいずれも拡大させた「ハイト系」となり、従来のラグジュアリー路線から一転、軽快な走りが得られるものとなった。さらに140㎜の範囲で調整可能な電動式スクリーンやホンダのスクーターとしては初めてトラクションコントロールを採用。より快適性と安全性を高めている。
ホンダ「フォルツァ」のルーツ
フリーウェイやフュージョンで250ccスクーター市場を開拓したホンダは、2000年に若者層をターゲットにフォルツァを発売。2004年には2代目となるフォルツァX/Zを投入し、スマートキーや6速のマニュアルモードを備える電子制御Sマチックといった先進装備が注目されて人気が沸騰。
2006年型のマニュアルシフトモード7速化や、オーディオパッケージ追加など、装備を充実させていった。2013年には価格帯を下げたフォルツァSiも投入された。
まとめ:オートバイ編集部/写真:南 孝幸