サーキットでもその性能を存分に発揮する、BMWが誇るハイパフォーマンスカーが「M」シリーズ。その「M」の文字を冠した本気のスーパースポーツが、今回登場したM1000RRだ。ウイングレットを採用したボディワーク、素材から吟味した212PSエンジンなどに、BMWの勝利への意欲が感じられる。
BMW M 1000 RR 車両解説
「M」の称号を与えられた特別なスーパースポーツ
BMWが四輪の超高性能モデルに冠してきた「M」の称号が2021年、ついに二輪車に与えられる。その名はM1000RR、スーパースポーツ・S1000RRをさらに磨き上げた特別な1台だ。
S1000RRのエンジンを、専用シリンダーヘッド、チタンコンロッド、鍛造ピストンなどで212HPにでパワーアップ。ホイールベース延長、スイングアームピボット変更、専用サスとブレーキ装着で車体も強化、そしてカーボン製ホイールなどで軽量化も徹底。ウイングレットで超高速走行時の空力特性に配慮、さらに電子制御デバイスも様々な状況をカバーする高精度なもの。驚くべきは、これがサーキット専用ではなく、公道走行もこなせるということ。グリップヒーターまで標準装備、まさにロードゴーイングレーサー!
なおM1000RRには、削り出しステップなどを装着した上級版のMコンペティション・パッケージも設定。日本に導入されるのはMコンペティション・パッケージの予定だ。
BMW M 1000 RR 主なスペック
全長x全幅x全高:2073×848×1197㎜
ホイールベース:1457㎜
最低地上高:150㎜
シート高:832㎜
車両重量 :192㎏(STD)
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量:999㏄
ボアxストローク:80×49.7㎜
圧縮比:13.5
最高出力:212HP/14500rpm
最大トルク:11.5㎏-m/11000rpm
燃料供給方式:FI
燃料タンク容量:16.5L
キャスター角/トレール量:27度/106㎜
変速機形式:6速リターン
ブレーキ前・後:φ320㎜ダブルディスク・φ220㎜ディスク
タイヤサイズ前・後:120/70ZR17・200/55ZR17
BMW M 1000 RR 各部装備・ディテール解説
まとめ:オートバイ編集部