BMW 新型「G310R」車両概要
灯火類をすべてLEDにし、アシストスリッパークラッチも新採用
BMWの現行モデル中で最小の排気量であるG310シリーズ。普通二輪免許でも乗れる入門モデルだが、後方排気レイアウトを採用する313cc水冷シングルエンジンなど、BMWならではのメカニズムを採用。本格的なライディングを楽しめる高い完成度を備えている。
そのシリーズの中でもスタンダードモデルというべき存在がG310Rだが、BMWは11月19日、マイナーチェンジで完成度を高めた新型G310Rを公開した。
スリムで軽快、スポーティなスタイリング、快適性や機能性をもたらす各部の造り、エンジン、フレームといった主要メカニズムなど、高く評価されてきた基本的な部分は従来モデルから受け継がれる。
新型の変更点としてまず上げられるのは、LED化され夜間の視認性を向上させたヘッドライト。同時にウインカーもLED化されていて、従来からLEDだったテールランプと合わせて灯火類はフルLEDとなった。
エンジンそのものは前述した通り従来型と同様だ。しかし電子制御スロットルの採用などの改良により、最新の排気ガス規制であるユーロ5をクリア。最高出力は34hpと従来通りのパワーを維持し、軽快なボディを活かしてダイナミックに走らせることができる。
また、発進時にアイドリング回転数を自動で高める機能も追加され、より扱いやすさを増した。さらにアンチホッピングクラッチ(アシストスリッパークラッチ)も新たに採用され、シフトダウン時の後輪のホッピングを抑制し、同時にクラッチも軽くなり操作性も向上。
また細かな点だが、クラッチレバーとブレーキレバーのそれぞれが4段階に調整できるタイプに変更されたのは、特に手の小さい人にとっては朗報だろう。
BMW 新型「G310R」カラーバリエーション
新型の登場に合わせてカラーリングも新しくなった。サイドパネルに大きく赤い「R」グラフィックが入り、赤いフレームとホイールも印象的な「スポーツスタイル」をはじめ、シンプルでクールなブラックを基調にした「ベースカラー」、ブルーのアクセントが軽快な雰囲気の「ポーラーホワイト」の計3タイプ。
いずれのカラーでも、これまでチタングレー仕上げとされていたエンジンハウジングカバー、フットレストプレート、リアグラブハンドルがブラックに変更されている。
スポーツスタイル
ベースカラー
ポーラーホワイト
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BMW 新型「G310R」主なスペック
【全長×全幅×全高】2005×849×NA㎜
【ホイールベース】1374㎜
【最低地上高】NA
【シート高】785㎜
【車両重量】158.5㎏
【エンジン形式】水冷4ストDOHC4バルブ単気筒
【総排気量】313㏄
【ボア×ストローク】80×62.1㎜
【圧縮比】10.9:1
【最高出力】34hp/9500rpm
【最大トルク】2.8kgm/7500rpm
【燃料供給方式】FI
【燃料タンク容量】11L
【ステアリングヘッド角/トレール量】64.9度/NAmm
【変速機形式】6速リターン
【ブレーキ形式 前・後】φ300㎜ディスク・φ240㎜ディスク
【タイヤサイズ 前・後】110/70R17・150/60R17
まとめ:小松信夫