いまや冬場のライディングに欠かせない存在となった電熱系用品。商品のバリエーションも広がり、コストパフォーマンスに優れたモデルも広く出回るようになったが、走行時の寒さに対抗するなら、やはり二輪専用品をおすすめしたい。そこでこの記事では、バッテリーの心配をせずに済み、防寒機能も高い車載バッテリーからの給電タイプを中心にご紹介。使用時にどれだけ発熱するかが視覚的にわかるよう、赤外線サーモグラフィカメラでの撮影を試みた。寒くても快適なライディングを実現する、最新電熱アイテムの実力に迫ります!
文:太田安治、オートバイ編集部/モデル:小野塚雅人/写真:南 孝幸
グリップヒーター紹介
最も普及している電熱アイテムといえばグリップヒーター。真冬専用の装備と考えている人が多いが、実際は外気温が15℃を下回ると使用頻度が増えるので、夏場以外は活躍する。車体側12Vから給電し、3〜5段階程度の温度調整機能を備えていて、左側グリップ部にコントローラースイッチを一体化したタイプが増えている。ヒーターや製造技術の進化でグリップ径がノーマルとほとんど変わらず、握り心地に違和感がない製品も増えている。
デイトナ
エンデュランス
コミネ
キジマ
スイッチ一体タイプで、温度調整は5段階。最強設定では約90℃まで発熱する。グリップ部分は耐候性、耐久性に優れたゴム材を使用し、長く使えるように配慮されている。
エフェックス
文:太田安治、オートバイ編集部/モデル:小野塚雅人/写真:南 孝幸