文:小松信夫、ゴーグル編集部/写真:柴田直行
ベスパ「GTSスーパーテック300」カラーバリエーション
グレー

バルカンブラック

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ベスパ「GTSスーパーテック300」各部装備・ディテール解説

クラシカルなメッキリムが目立つ、いかにもベスパらしいクラシカルなデザインのヘッドライト。しかし前面をスラントさせるデザインという現代的な雰囲気も取り入れてネオレトロなテイストを感じさせている。ヘッドライトの光源にはLEDが採用されていて、光量も耐久性も充分だ。

ベスパの伝統的ディテールであるステアリングコラムカバーのスリットに、イエローのワンポイントを装着しているのにも目を惹かれる。その他各部にイエローのパーツが散りばめられているが、それらはこのGTSスーパーテック300が特別なスポーティバージョンであることをアピールしている。

形状やクッションでスクーターとして求められる快適性と操作性を確保し、タンデム走行にも対応させたデザインのシートを備えている。GTSスーパーテック300を象徴するイエローのワンポイントだが、シートのステッチという細かなディテールまでイエローという細かなこだわりが光る。

シートを前方に跳ね上げると、現代のスクーターには欠かせない収納スペースが用意されている。ちょっとした小物などを収められるだけの容量が確保されていて、使い勝手は良好だ。その後方には容量8.5Lの燃料タンクの給油口が見える。

レッグシールドからフロアボードにかけて3本のスリットが入れられているが、単なる滑り止めというだけではない、シンプルで機能的なベスパらしい遊び心を感じさせるデザインだ。

リンクアーム式フロントサスペンションのスプリングもイエローになっている。前後ホイールは12インチ径で、タイヤのサイズはフロントが120/70、リアは130/70。φ220㎜のステンレス製ローターを採用するディスクブレーキにはABSも組み合わせられている。

リンクを使用したしっかりとした構造で上質な造りのタンデムステップも用意されているのでパッセンジャーも安心。使用しない時には折りたたまれて、綺麗なボディラインに違和感なく収納される。

力強い走りを支える新エンジン・300HPE。従来モデルと同じサイズだが、動弁系にローラータペット使用する新型ロッカーアームを採用した新しいシリンダーヘッドとなり、吸排気バルブ径も拡大。加えて理想的な燃焼室形状を実現する新しいピストン、プロファイルを見直したカムなどで、パワーと好燃費を両立させている。

ハンドル下部、レッグシールド内側に設けられたフロントトランク。構造上奥行きが浅いため容量自体は小さいが、シートにまたがったまま使えるので利便性抜群。

フロントトランクの内部にはUSB給電ポートも備えていて、スマートフォンをはじめとする、さまざまな機器の充電・給電に使用できる。

ハンドルの真下には街乗り用途では重宝する折り畳み式のコンビニフックがあり、その左側にはシートオープンボタンが設けられている。

フロントホイールが片持ち支持なのはベスパの伝統。かつてタイヤの品質が低かった時代に、パンク修理を想定してホイールの脱着を容易にしたことの名残りだという。ブラック仕上げの5本スポークホイールのリムにもイエローのワンポイントが。

クラシカルなボディラインのリアに埋め込まれている大型のテールランプにもLEDを使用。ウインカーもボディに綺麗に埋め込まれていて、流麗さを際立たせる。

4.3インチサイズのフルカラーTFT液晶を使用したフルデジタルメーターパネルを新たに採用。速度、走行距離をはじめ、気温、燃料残量など多彩な情報を分かりやすく表示してくれる。

フルカバーされメーターも埋め込まれたハンドル周りやメッキミラー、レッグシールドの内側の造形は一見するとかつてのベスパそのもののクラシカルな雰囲気で、内蔵されている最新メカニズムを感じさせない。
ベスパ「GTSスーパーテック300」主なスペック・価格
全長×全幅×全高:1950×755×NA㎜
ホイールベース:1375㎜
シート高:790㎜
車両重量:160㎏
エンジン形式:水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
総排気量:278㏄
ボア×ストローク:75×63㎜
最高出力:23.8HP/8250rpm
最大トルク:2.6㎏m/5250rpm
燃料供給方式:FI
燃料タンク容量:8.5L
変速機形式:CVT無段階変速
タイヤサイズ前・後:120/70-12・130/70-12
メーカー希望小売価格:77万円(消費税10%込)
文:小松信夫、ゴーグル編集部/写真:柴田直行