ボンネビルT120(2021年モデル)の概要
トライアンフの伝統が詰まったボンネビルT120
トライアンフが「ボンネビルT120」を初めて発売したのは1959年のこと。
空冷2気筒エンジンの高いパフォーマンスと、良好なハンドリング性能、英国流デザインと1950年代のアメリカンテイストを融合させたユニークさが受け、世界的な大ヒットモデルとなりました。
以降「ボンネビル」はトライアンフの象徴的なブランドとなり、時代とともにさまざまなモデルを展開。現在の水冷エンジンを搭載した「ボンネビルT120」は2016年にデビュー。今回のモデルチェンジでは、欧州の排ガス規制「ユーロ5」に対応させながら、エンジンのみならず各所に手が入っています。
エンジン
排気量は従来モデルと同様の1200cc。搭載する水冷2気筒エンジンは、専用チューンが施され、低回転から強大なトルクを生み出すのが特徴です。最大トルクは105Nm/3500rpm、最高出力は80PS/6550rpmを発揮。
ユーロ5の基準をクリアさせつつ、燃費性能も向上。定期点検までの走行距離が16000kmに設定されていることも魅力です。
車体
今回のモデルチェンジでは、大幅な軽量化が施されています。全体で7kg軽くなり、車両重量は237kgに。
とくに新設計のアルミニウムホイールリム(フロント:18インチ×2.75インチ/リア:17インチ×4.25インチ)の採用で、バネ下重量と慣性力が大幅に低減し、俊敏性と操作性を高めています。
フロントブレーキも進化しました。よりハイスペックになったブレンボ製ツインブレーキディスクと2ピストンスライディングキャリパーを採用しています。
電子制御システムなど最新装備
ライディングモードはこれまで同様「ロード」「レイン」の2種を切り替え可能。
新型はクルーズコントロールが標準装備されたのが大きなポイント。ボンネビルT120は、トラディショナルなスタイリングながら、ポジションがアップライトで、ロングツーリングも快適な一台。
それゆえに高速道路巡航時に役立つクルーズコントロールは、嬉しい新装備といえそうです。
メーターは新たなデザインのものになり、パネル内に「BONNEVILLE」のロゴがあしらわれています。
アナログツインメーターでは、速度と回転数を表示。パネル内の液晶にはギアポジションインジケーターの機能も備わり、ライディングモードやクルーズコントロールの設定も液晶を見ながら行なえます。
ボンネビルT120(2021年モデル)のカラーバリエーションと価格
カラーバリエーションは、「ボンネビルT120」が3色、「ボンネビルT120ブラック」が2色で、計5色の設定となっています。
ボンネビルT120
ボンネビルT120ブラック
ボンネビルT120ブラックは、エンジン周りやマフラーなどがブラックアウトされているのが特徴。シートのカラーも専用色となっています。
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ボンネビルT120(2021年モデル)の主なスペック
全長×全幅×全高 | 2170×785×1125mm |
ホイールベース | 1450mm |
シート高 | 790mm |
車両重量 | 237kg |
エンジン形式 | 水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 1200cc |
ボア×ストローク | 97.6×80.0mm |
圧縮比 | 10.0 |
最高出力 | 59kW(80PS)/6550rpm |
最大トルク | 105N・m/3500rpm |
燃料タンク容量 | 14L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 25.5゜ |
トレール量 | 105.2mm |
タイヤサイズ(前・後) | 100/90-18・150/70 R17 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ310mmダブルディスク・Φ255mmシングルディスク |
まとめ:西野鉄兵