トライアンフは、2021年2月23日にモデルチェンジを行なった新型車6機種を発表しました。ここでは2000年代から続く伝統の一台「ボンネビルT100」を紹介します。

ボンネビルT100(2021年モデル)の概要

トライアンフの「ボンネビルT100」は、2002年に空冷2気筒790ccエンジンを搭載したモデルとしてデビュー。1950年代に生まれた伝統ブランド・ボンネビルが再び世に登場しました。

その後排ガス規制への対応などでモデルチェンジを重ねたものの、2015年に空冷ボンネビルT100はラインナップから姿を消します。

画像: 筆者の愛車はトライアンフ「ボンネビルT100」(2003年式・790cc・空冷)

筆者の愛車はトライアンフ「ボンネビルT100」(2003年式・790cc・空冷)

しかし、翌2016年10月に水冷2気筒900ccエンジンを搭載した完全なるニューモデルとして復活。このモデルが現在まで人気機種の一台として販売されてきました。

画像: 水冷化し復活したボンネビルT100(写真は2020年モデル)

水冷化し復活したボンネビルT100(写真は2020年モデル)

よって水冷ボンネビルT100は、今回の発表が初の大きなモデルチェンジとなります。

画像: TRIUMPH Bonneville T100 (新型・2021年モデル) 総排気量:900cc エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒270°クランク シート高:790mm 車両重量:229kg 日本での発売予定時期:2021年4月 メーカー希望小売価格:税込128万円~131万9600円

TRIUMPH Bonneville T100 (新型・2021年モデル)

総排気量:900cc
エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒270°クランク
シート高:790mm
車両重量:229kg

日本での発売予定時期:2021年4月
メーカー希望小売価格:税込128万円~131万9600円

スタイリングは、伝統を継承し、パッと見には変わっていません。

ただこの2021年型は、中身を大幅アップデート。排気量は従来の900ccのまま、最高出力を10PS向上させています。

画像: 総排気量:900cc 最高出力:65PS/7400rpm 最大トルク:80Nm/3750rpm

総排気量:900cc
最高出力:65PS/7400rpm
最大トルク:80Nm/3750rpm

この10PS向上したエンジンは先んじて2018年にストリートツインのモデルチェンジと同時に採用されたものをベースとしている模様です。

ただ今回は新たな排ガス規制ユーロ5に適合され、レスポンスの向上や、燃費性能の向上も図られています。

ボンネビルシリーズに共通する低回転域からの力強さや扱いやすさはこのT100でも健在。最大トルク80Nmをわずか3750rpmで発揮。2000rpmから7000rpmの間で最大トルクの80%を発生することが可能とトライアンフは発表しており、回転数が上がっていっても、強いトルク感は得られます。

また先代モデルのエンジンと比較し、大幅な軽量化を実現。車両重量がトータルで4kg軽くなったのも新型エンジンが大きく貢献しています。

画像1: ボンネビルT100(2021年モデル)の概要

車体の面では、よりハイスペックになったブレンボ製の2ピストンフロントブレーキを採用。フロントフォークも新設計されてものを搭載しています。

ABSやトラクションコントロール、電子制御スロットル、アシストクラッチと現代の大型バイクの定番システムは従来型から踏襲。新型では、メーターパネルが変更され、「BONNEVILLE」のロゴがクラシカルにあしらわれました。

画像2: ボンネビルT100(2021年モデル)の概要

外装や各部パーツは、トライアンフの美学ともいえる仕上げへのこだわりを感じさせるもので、高級感は従来モデル以上にアップしています。

画像3: ボンネビルT100(2021年モデル)の概要

すでに純正アクセサリーパーツは117種も用意され、購入後のカスタムも存分に楽しめるでしょう。

ユーロ5の適用開始に当たり、ボンネビルシリーズの未来を心配していた方も多いと思います。この「ボンネビルT100」および兄弟車の「ボンネビルT120」は、充実の進化をとげ、2021年4月より日本でも発売される予定です。

画像: 新型ボンネビルT100/トライアンフ公式YouTube動画 www.youtube.com

新型ボンネビルT100/トライアンフ公式YouTube動画

www.youtube.com

ボンネビルT100(2021年モデル)のカラーバリエーションと価格

カラーバリエーションは3色の設定で、ツートンカラーは税込131万9600円、ブラックは税込128万円となります。

画像: カーニバルレッド/フュージョンホワイト 税込価格:131万9600円

カーニバルレッド/フュージョンホワイト
税込価格:131万9600円

画像: ルーサンブルー/フュージョンホワイト 税込価格:131万9600円

ルーサンブルー/フュージョンホワイト
税込価格:131万9600円

画像: ジェットブラック 税込価格:128万円

ジェットブラック
税込価格:128万円

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  • 画像2: トライアンフ新型「ボンネビルT100」は最高出力を10PSアップ! モデルチェンジした2021年型の特徴を解説
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    ルーサンブルー/フュージョンホワイト
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ボンネビルT100(2021年モデル)の主なスペック

全長×全幅×全高2170×785×1125mm
ホイールベース1450mm
シート高790mm
車両重量229kg
エンジン形式水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒
総排気量900cc
ボア×ストローク84.6×80.0mm
圧縮比11.0
最高出力48kW(65PS)/7400rpm
最大トルク80N・m/3750rpm
燃料タンク容量14L
変速機形式5速リターン
キャスター角25.5゜
トレール量104mm
タイヤサイズ(前・後)100/90-18・150/70 R17
ブレーキ形式(前・後)Φ310mmシングルディスク・Φ255mmシングルディスク

まとめ:西野鉄兵

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