ボンネビルT100(2021年モデル)の概要
トライアンフの「ボンネビルT100」は、2002年に空冷2気筒790ccエンジンを搭載したモデルとしてデビュー。1950年代に生まれた伝統ブランド・ボンネビルが再び世に登場しました。
その後排ガス規制への対応などでモデルチェンジを重ねたものの、2015年に空冷ボンネビルT100はラインナップから姿を消します。
しかし、翌2016年10月に水冷2気筒900ccエンジンを搭載した完全なるニューモデルとして復活。このモデルが現在まで人気機種の一台として販売されてきました。
よって水冷ボンネビルT100は、今回の発表が初の大きなモデルチェンジとなります。
スタイリングは、伝統を継承し、パッと見には変わっていません。
ただこの2021年型は、中身を大幅アップデート。排気量は従来の900ccのまま、最高出力を10PS向上させています。
この10PS向上したエンジンは先んじて2018年にストリートツインのモデルチェンジと同時に採用されたものをベースとしている模様です。
ただ今回は新たな排ガス規制ユーロ5に適合され、レスポンスの向上や、燃費性能の向上も図られています。
ボンネビルシリーズに共通する低回転域からの力強さや扱いやすさはこのT100でも健在。最大トルク80Nmをわずか3750rpmで発揮。2000rpmから7000rpmの間で最大トルクの80%を発生することが可能とトライアンフは発表しており、回転数が上がっていっても、強いトルク感は得られます。
また先代モデルのエンジンと比較し、大幅な軽量化を実現。車両重量がトータルで4kg軽くなったのも新型エンジンが大きく貢献しています。
車体の面では、よりハイスペックになったブレンボ製の2ピストンフロントブレーキを採用。フロントフォークも新設計されてものを搭載しています。
ABSやトラクションコントロール、電子制御スロットル、アシストクラッチと現代の大型バイクの定番システムは従来型から踏襲。新型では、メーターパネルが変更され、「BONNEVILLE」のロゴがクラシカルにあしらわれました。
外装や各部パーツは、トライアンフの美学ともいえる仕上げへのこだわりを感じさせるもので、高級感は従来モデル以上にアップしています。
すでに純正アクセサリーパーツは117種も用意され、購入後のカスタムも存分に楽しめるでしょう。
ユーロ5の適用開始に当たり、ボンネビルシリーズの未来を心配していた方も多いと思います。この「ボンネビルT100」および兄弟車の「ボンネビルT120」は、充実の進化をとげ、2021年4月より日本でも発売される予定です。
ボンネビルT100(2021年モデル)のカラーバリエーションと価格
カラーバリエーションは3色の設定で、ツートンカラーは税込131万9600円、ブラックは税込128万円となります。
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ボンネビルT100(2021年モデル)の主なスペック
全長×全幅×全高 | 2170×785×1125mm |
ホイールベース | 1450mm |
シート高 | 790mm |
車両重量 | 229kg |
エンジン形式 | 水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 900cc |
ボア×ストローク | 84.6×80.0mm |
圧縮比 | 11.0 |
最高出力 | 48kW(65PS)/7400rpm |
最大トルク | 80N・m/3750rpm |
燃料タンク容量 | 14L |
変速機形式 | 5速リターン |
キャスター角 | 25.5゜ |
トレール量 | 104mm |
タイヤサイズ(前・後) | 100/90-18・150/70 R17 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ310mmシングルディスク・Φ255mmシングルディスク |
まとめ:西野鉄兵