ヤマハ「FJR1300A」「FJR1300AS」ツーリング性能解説

画像: YAMAHA FJR1300A/AS 総排気量:1297cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:805⇔825mm 車両重量:289kg(FJR1300ASは296kg) メーカー希望小売価格:税込154万円(FJR1300ASは税込187万円)

YAMAHA FJR1300A/AS

総排気量:1297cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:805⇔825mm
車両重量:289kg(FJR1300ASは296kg)

メーカー希望小売価格:税込154万円(FJR1300ASは税込187万円)

ヨーロッパ生まれのプレミアムツアラー

デビュー20周年を迎えた、ヤマハの最上級ツーリングモデル。専用設計の車体、6速ミッションの水冷4気筒エンジンを採用し、2種類のパワーモード、トラクションコントロールやクルーズコントロール、電動スクリーン、電子制御スロットルを採用した、1日1000kmレベルのツーリングに特化したモデルだ。

ヨーロッパではプレミアムモデルとして確固たる位置を築いてはいるものの、日本国内での人気はあまり高くなく、見かけることも少ない。不人気というか、あまり知られることのない存在なのだ。

国内で正規販売がスタートしたのは2014年、4代目と言える現行モデルでは全灯がLED化され、待望の6速ミッションを搭載。上級バージョンのFJR1300ASには、クラッチレバー操作なしでギアチェンジできるYCC-Sや、電子制御サスペンションを採用し、ロングツーリングモデルとしてさらにスキのないパッケージとなっている。

画像: ヤマハ「FJR1300A」「FJR1300AS」ツーリング性能解説

乗り味は独特で、静かでトルクフルな、クルマで言うとまるで超高級GTのようなイメージ。特に冬季には、グリップヒーターと、ミドルカウルに装備された可変フラップによる防風性が高く、ヘビーユーザーの評価が高い。燃料タンク容量は25Lを確保し、レギュラーガソリン指定なのも嬉しい。

ボリュームのある車体だが、車両重量は300kgを下回っていて、ハンドリングは、さらにその数字を感じさせないほど軽快。スポーツツアラーという意味では、ヤマハでそのカテゴリーがもっともふさわしい一台かもしれない。

画像: 上下幅130mmまで可変する電動スクリーン。ハンドルポジションもシート高も可変式だ。

上下幅130mmまで可変する電動スクリーン。ハンドルポジションもシート高も可変式だ。

画像: 上級モデルASは、クラッチレバー操作なし、左ボタンでの変速もできるYCC-Sを装備。

上級モデルASは、クラッチレバー操作なし、左ボタンでの変速もできるYCC-Sを装備。

ヤマハ「FJR1300A」「FJR1300AS」主なスペック

※《 》内は上級機種「AS」

全長×全幅×全高2230×750×1325mm
ホイールベース1545mm
最低地上高130《125》mm
シート高805⇔825mm
車両重量289《296》kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量1297cc
ボア×ストローク79.0×66.2mm
圧縮比10.8
最高出力108kW(147PS)/8000rpm
最大トルク138N・m(14.1kgf・m)/7000rpm
燃料タンク容量25L
変速機形式6速リターン
キャスター角26゜
トレール量109mm
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17M/C (58W)・180/55ZR17M/C (73W)
ブレーキ形式(前・後)ダブルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格154万円《187万円》(消費税10%込)

文:オートバイ編集部/写真:富樫秀明

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