ホンダ新型「X-ADV」車両概要
装備を充実させ魅力を増した大型ATアドベンチャー
個性的で使い勝手の良いスタイルに自動変速も可能なDCTを装備するなど、個性的な造りによる利便性の高さが魅力の大型オートマチック・アドベンチャー「X-ADV」が初めてフルモデルチェンジされ、国内向けに発売される。
NC750系から発展した力強く燃費にも優れたエンジンや車体、最新の技術を下敷きに、スクーター的な利便性の高いパッケージと装備、スポーティさと機能性を併せ持った独特なデザインを融合させた「X-ADV」。そんな高く評価されてきた基本的な成り立ちは受け継ぎながら、フルモデルチェンジされた新型は「スマート&エキサイティング ADVENTURE URBAN TRANSPORTER」をコンセプトに開発された。
NC750系の745cc水冷並列ツインエンジンは、ピストン裏面の肉抜きや、クランクシャフトのカウンターウェイト重量の最適化、バランサー軸径の見直しなどの細かな改良をはじめ、エアクリーナーやマフラーの改良などによってパワーアップ。同時に最新の排ガス規制であるユーロ5もクリアする環境性能も備えている。
新たにスロットルバイワイヤを採用することで、ライダーの好みや状況に応じて走行フィーリングを「スタンダード」「スポーツ」「レイン」「グラベル」「ユーザー」の5モードから選択できる最新スペックのライディングモードも採用。視認性の高い5インチTFTフルカラー液晶からモードの選択、「ユーザー」モードの細かな設定などを行える。
パイプの構成を変更した新しいスチール製ダイヤモンドフレームは、フレーム単体で約1kgの軽量化も実現。これにストロークの長い専用の倒立フォークをはじめ、アルミスイングアームやスポークホイールなど、従来モデル同様の幅広い路面に対応できる足回りを組み合わせた。
スタイリングも従来のイメージをベースにしているが、デザインはエッジの効いた面構成に見直されボディーパーツ構成も一新。さらにメインカラーの部分を従来より車体上側・前方に集め、凝縮感に加えて軽快感とダイナミックさを表現した。
印象的に見えるヘッドライトにはデイタイムランニングライトを採用。日中は、ハイビームとロービームとの間にある導光部が強く発光し存在をアピール。夜間は外部の明るさを検知して自動的にロービームへ切り替えるようになっている。
高さを調整できる防風効果の高いウインドスクリーン、容量22Lに拡大されラゲッジライトとUSBソケットも備えるシート下収納スペースといった装備類の使い勝手の良さは従来モデル譲り。
新たに採用されたスマートフォンとの連携機能「Honda Smartphone Voice Control system(HSVCS)」は、新型「X-ADV」をスマートフォンとBluetoothで接続。音声入力に対応したヘッドセットからスマートフォンを介して送られる音声案内にしたがって操作をすることで、ハンドルグリップから手を離さずに音楽再生や通話などの操作を可能とするものだ。
ホンダ新型「X-ADV」カラーバリエーション
新型「X-ADV」は、2021年3月25日からホンダドリームでの発売がスタートする予定で、税込価格は132万円。ボディカラーはワイルドさと都会的なイメージを兼ね備えた「パールディープマッドグレー」と、精悍で力強い印象の「グラファイトブラック」の2色が設定されている。
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ホンダ新型「X-ADV」主なスペック
全長×全幅×全高 | 2200×940×1340mm |
ホイールベース | 1580mm |
最低地上高 | 135mm |
シート高 | 790mm |
車両重量 | 236kg |
エンジン形式 | 水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 745cc |
ボア×ストローク | 77×80mm |
圧縮比 | 10.7 |
最高出力 | 58PS/6750rpm |
最大トルク | 7.0kgf・m/4750rpm |
燃料タンク容量 | 13L |
変速機形式 | 電子式6速(DCT) |
キャスター角 | 27° |
トレール | 104mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・160/60R15 |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・ディスク |
まとめ:小松信夫