ミドルクラスのクロスオーバーモデルとして人気のNC750Xが3年ぶりのモデルチェンジを果たした。今回はスタイリング、フレーム、エンジン、装備も見直した本気のアップデートを敢行。その魅力を大きく高めている。
ホンダ「NC700X」「NC750X」の歴代モデル
ユニークな発想とメカが抜群の扱いやすさを生む
2012年、共通プラットフォームを用いたグローバルモデル「ニューミッドコンセプト」としてNC700シリーズが誕生。全3モデルのうち、クロスオーバーとして誕生したのがNC700Xだった。
快適で使い勝手の良いアップライトなポジション、フレキシブルなパワー特性で燃費も良い水冷並列2気筒エンジン、自動変速も可能なDCT仕様の設定、低重心を活かした扱いやすさに優れた車体などは、現在も引き継がれる魅力の核だ。
常識に捉われない独創のメカでライディングの楽しさと利便性を両立。幅広い用途をカバーできる1台として人気となった。2014年には排気量を拡大してNC750Xとなり、ローダウン仕様のタイプLD、ETC車載器とグリップヒーターが標準装備のEパッケージも設定。熟成を重ねながら、その人気を確固たるものとしている。
文:オートバイ編集部、太田安治/写真:南 孝幸、ホンダ