ミドルクラスのクロスオーバーモデルとして人気のNC750Xが3年ぶりのモデルチェンジを果たした。今回はスタイリング、フレーム、エンジン、装備も見直した本気のアップデートを敢行。その魅力を大きく高めている。

ホンダ「NC750X」2021年モデルの特徴(文:太田安治)

画像: Honda NC750X (2021年モデル) 総排気量:745cc エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒 シート高:800mm 車両重量:214kg(DCTは224kg) 発売日:2021年2月25日 メーカー希望小売価格:税込92万4000円(DCTは税込99万円) ※写真はNC750X Dual Clutch Transmission

Honda NC750X
(2021年モデル)

総排気量:745cc
エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒
シート高:800mm
車両重量:214kg(DCTは224kg)

発売日:2021年2月25日
メーカー希望小売価格:税込92万4000円(DCTは税込99万円)

※写真はNC750X Dual Clutch Transmission

全身をリニューアルしてコスパもさらに高まった

「ツーリングを楽しむためのオートバイ」という括りなら、NC750Xは国内外のミドルクラスロードスポーツの中でトップレベル。エンジン特性もハンドリングも穏やかだから長距離、長時間のライディングでの疲労が圧倒的に少なく、燃費も驚くほど良好。

新型は新設計フレームを採用し、前後サスペンションセッティングも変更。しなやかなハンドリングと乗り心地を獲得している。エンジン内部にも細かく手が入れられ、実用域でのパワーをアップ。ギアレシオの変更、各種電子制御の採用と共に発進加速の力強さとクルージング快適性能、安全性能も引き上げた。DCTとの相性の良さ、コスト・パフォーマンスの高さもNC750Xの魅力だ。


スタイリング

スタイリングはさらに近未来的になった。高め、かつ幅広のハンドルを採用して、上体と腕に余分な荷重が掛からず、疲れない上に軽くて穏やかなハンドリングを得ている。アドベンチャー的ルックスだが、シート高は800mmと低く、身長160cm台のライダーでも足着きに余裕がある。

画像: カラーはグランプリレッド、パールグレアホワイト、マットバリスティックブラックメタリックの全3色をラインアップ。

カラーはグランプリレッド、パールグレアホワイト、マットバリスティックブラックメタリックの全3色をラインアップ。

画像: 豊富な純正オプションを用意し、オーナーごとの異なる要求に対応。車体と同時開発されていて、機能面でのマッチングは抜群だ。

豊富な純正オプションを用意し、オーナーごとの異なる要求に対応。車体と同時開発されていて、機能面でのマッチングは抜群だ。


各部装備

画像: コンパクトだが充分な明るさ確保した専用デザインのLEDヘッドライトを採用。特徴的な光源配置でNC750Xならではの存在感を演出。

コンパクトだが充分な明るさ確保した専用デザインのLEDヘッドライトを採用。特徴的な光源配置でNC750Xならではの存在感を演出。

画像: メーターはポジ表示液晶パネルを使用。機能・情報別に表示エリアを分けたレイアウトが分かりやすい。バッテリー電圧表示などの機能も追加。

メーターはポジ表示液晶パネルを使用。機能・情報別に表示エリアを分けたレイアウトが分かりやすい。バッテリー電圧表示などの機能も追加。

画像: エンジンはパワフルで自在な加速を目指しピストン、クランクなどを改良。燃料噴射制御なども見直され、爽快さと力強さがプラスされた。

エンジンはパワフルで自在な加速を目指しピストン、クランクなどを改良。燃料噴射制御なども見直され、爽快さと力強さがプラスされた。

画像: 吸排気系はエアクリーナーを新設計するなど一新され、パワーアップと同時にスロットルのリニアリティーも向上させている。

吸排気系はエアクリーナーを新設計するなど一新され、パワーアップと同時にスロットルのリニアリティーも向上させている。

画像: MT仕様車にはアシストスリッパークラッチが新たに採用された。クラッチレバー操作荷重を約30%軽減し、同時にシフトダウン時のショックも緩和する。

MT仕様車にはアシストスリッパークラッチが新たに採用された。クラッチレバー操作荷重を約30%軽減し、同時にシフトダウン時のショックも緩和する。

画像: エキゾーストチャンバーの形状を最適化することで排気の整流効果を向上し、キャタライザーにも改良を受け、排出ガス浄化率を向上させている。

エキゾーストチャンバーの形状を最適化することで排気の整流効果を向上し、キャタライザーにも改良を受け、排出ガス浄化率を向上させている。

画像: 新設計のフレームはパイプ構成を変更、各部の板厚を調整するなどして従来から1.6kg軽量化。安心感、軽快感のあるハンドリングに貢献。

新設計のフレームはパイプ構成を変更、各部の板厚を調整するなどして従来から1.6kg軽量化。安心感、軽快感のあるハンドリングに貢献。

画像: デュアルベンディングバルブフォーク、Φ320mmディスクローターなど足回りは従来モデル譲り。セッティング変更でしなやかなフィールを実現。

デュアルベンディングバルブフォーク、Φ320mmディスクローターなど足回りは従来モデル譲り。セッティング変更でしなやかなフィールを実現。

画像: タンデム時や荷物を満載する場合などの状況にあわせたセッティングのために、リアサスには7段階のプリロード調整機構が採用されている。

タンデム時や荷物を満載する場合などの状況にあわせたセッティングのために、リアサスには7段階のプリロード調整機構が採用されている。

画像: 気温の低くなる冬季のツーリングでもライダーの手を寒さから守る、快適なグリップヒーターが標準装備されている。

気温の低くなる冬季のツーリングでもライダーの手を寒さから守る、快適なグリップヒーターが標準装備されている。

画像: ライダー前方に設けられ抜群の利便性を発揮するトランクスペースは、バッテリーなどの部品の配置を見直すことで容量を23Lに拡大。

ライダー前方に設けられ抜群の利便性を発揮するトランクスペースは、バッテリーなどの部品の配置を見直すことで容量を23Lに拡大。

画像: 【走行映像】The New 2021 NC750X Launch Film www.youtube.com

【走行映像】The New 2021 NC750X Launch Film

www.youtube.com

ホンダ「NC750X」2021年モデルのスペック・価格

※《 》内はNC750X Dual Clutch Transmission

全長×全幅×全高2210×845×1330mm
ホイールベース1525《1535》mm
最低地上高140mm
シート高800mm
車両重量214《224》kg
エンジン形式水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒
総排気量745cc
ボア×ストローク77.0×80.0mm
圧縮比10.7
最高出力43kW(58PS)/6750rpm
最大トルク69N・m(7.0kgf・m)/4750rpm
燃料タンク容量14L
変速機形式6速リターン《6速DCT》
キャスター角27゜
トレール量110mm
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17M/C (58W)・160/60ZR17M/C (69W)
ブレーキ形式(前・後)シングルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格92万4000円《99万円》(消費税10%込)

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