ホンダは2021年2月20日に、新型車「GB350」の一部情報を公開した。ここでは市販予定車の各部装備を解説しよう。
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸・柴田直行/モデル:国友愛佳

GB350に跨った太田安治のファーストインプレッション

画像: Honda GB350 国内市販予定車

Honda GB350

国内市販予定車

濃厚なキャラクターと割安価格で人気確実?

エンジンからタンク、サイドカバー、シート、マフラーまで、それぞれが存在を主張しているルックスは60年代後半のCBシリーズに通じるもの。車重はそれなりだが、車体の重心位置が低く、ハンドル幅も広めだから取り回しでは重さを感じない。跨がるとグリップ位置が手前、ステップ位置は前よりで、体のどこにも負担が掛からない。ヤマハのSR400以上に楽なポジションだ。

直立した単気筒エンジンのボア×ストロークは70mm×90.5mmという超ロングストローク設定。2000回転台で鼓動感を味わいながらゆったり走るキャラクターだろう。価格も抑えられそうだから、若いライダーを中心に支持を集めそうだ。

画像: GB350に跨った太田安治のファーストインプレッション

ホンダ「GB350」各部装備・ディテール解説

画像: 丸型のケースに収められるヘッドライトにはLEDを採用。ウインカーもクラシックなデザインだが、リング状に光るLEDを使用したもの。

丸型のケースに収められるヘッドライトにはLEDを採用。ウインカーもクラシックなデザインだが、リング状に光るLEDを使用したもの。

画像: 160km/hスケールのアナログ速度計の盤面に補助液晶をプラスしたコンパクトなメーター。右側のインジケーターと合わせ機能面も充実。

160km/hスケールのアナログ速度計の盤面に補助液晶をプラスしたコンパクトなメーター。右側のインジケーターと合わせ機能面も充実。

画像: テールランプも1960〜70年代風のクラシカルなデザインだが、光源にはLEDが採用されている。ウインカーは前後ともクリアレンズを採用。

テールランプも1960〜70年代風のクラシカルなデザインだが、光源にはLEDが採用されている。ウインカーは前後ともクリアレンズを採用。

画像: ワイドなバーハンドルは操作入力がしやすく、軽快なハンドリングにも貢献。メーターも加えた光景は、まさしく最新スポーツバイクのいでたちだ。

ワイドなバーハンドルは操作入力がしやすく、軽快なハンドリングにも貢献。メーターも加えた光景は、まさしく最新スポーツバイクのいでたちだ。

画像: 燃料タンクは丸みを帯びたシンプルな形状で、15Lという余裕のある容量を確保。シンプルなカラーリングにホンダロゴがよく映える。

燃料タンクは丸みを帯びたシンプルな形状で、15Lという余裕のある容量を確保。シンプルなカラーリングにホンダロゴがよく映える。

画像: シックなブラウンカラーのシート。一見クラシカルだが、前端を絞り込む形状を採用し足着き性に配慮するなど、現代的な一面もある。

シックなブラウンカラーのシート。一見クラシカルだが、前端を絞り込む形状を採用し足着き性に配慮するなど、現代的な一面もある。

画像: 大型のグラブバーも装備されていて、タンデムも安心して行える。シート左側、グラブバーの根元にはヘルメットホルダーも装備する。荷物の積載に役立つ突起も備わり、ロングツーリングも楽しめそうだ。

大型のグラブバーも装備されていて、タンデムも安心して行える。シート左側、グラブバーの根元にはヘルメットホルダーも装備する。荷物の積載に役立つ突起も備わり、ロングツーリングも楽しめそうだ。

画像: タンクと同色に塗られているサイドカバーの形状もハイネスCB350と共通。GB350の車名ロゴはここに入れられている。

タンクと同色に塗られているサイドカバーの形状もハイネスCB350と共通。GB350の車名ロゴはここに入れられている。

画像: 日常的なメンテナンスにも役立つセンタースタンドを標準で装備。近年の国内向けミドルモデルでは珍しい。

日常的なメンテナンスにも役立つセンタースタンドを標準で装備。近年の国内向けミドルモデルでは珍しい。

画像: ハイネスCB350ではシルバーに塗られていたタンデムステップホルダーだが、GB350ではフェンダーと同じくブラックにされている。

ハイネスCB350ではシルバーに塗られていたタンデムステップホルダーだが、GB350ではフェンダーと同じくブラックにされている。

画像: 国内向けのスポーツモデルとしては珍しいシーソー式チェンジペダル。ハイネスCB350からそのまま受け継がれたものだ。

国内向けのスポーツモデルとしては珍しいシーソー式チェンジペダル。ハイネスCB350からそのまま受け継がれたものだ。

ホンダ「GB350」メカニズム解説

画像: 専用の空冷単気筒エンジンは、シリンダーがクランクケースに対して垂直な、まさにバーチカル・レイアウトを採用した古典的ルックス。

専用の空冷単気筒エンジンは、シリンダーがクランクケースに対して垂直な、まさにバーチカル・レイアウトを採用した古典的ルックス。

画像: ハイネスCB350は、ボア70.0×ストローク90.5㎜という超ロングストロークを採用し粘り強い特性を実現、ユーロ5にも対応。そのままの状態なら、スリッパークラッチも装備する。

ハイネスCB350は、ボア70.0×ストローク90.5㎜という超ロングストロークを採用し粘り強い特性を実現、ユーロ5にも対応。そのままの状態なら、スリッパークラッチも装備する。

画像: ハイネスCB350の解説図。一次バランサーシャフトを内蔵して振動を抑えるなど、スムーズなフィーリングで快適な走りを可能とする。

ハイネスCB350の解説図。一次バランサーシャフトを内蔵して振動を抑えるなど、スムーズなフィーリングで快適な走りを可能とする。

画像: エンジンはPGM-FIの採用やキャタライザーに加え、シリンダー背面に蒸発ガソリンを吸収するキャニスターも備えて環境性能を重視。

エンジンはPGM-FIの採用やキャタライザーに加え、シリンダー背面に蒸発ガソリンを吸収するキャニスターも備えて環境性能を重視。

画像: 歯切れのいいサウンドを実現するメガホン形状のサイレンサー。美しいクロームメッキ仕上げはハイネスCB350と同じだ。

歯切れのいいサウンドを実現するメガホン形状のサイレンサー。美しいクロームメッキ仕上げはハイネスCB350と同じだ。

画像: エキゾーストパイプは二重管を使用し、サイレンサーは多段膨張式を採用。排ガス浄化のためのキャタライザーはエンジン下に配置。

エキゾーストパイプは二重管を使用し、サイレンサーは多段膨張式を採用。排ガス浄化のためのキャタライザーはエンジン下に配置。

画像: フレームは極めてオーソドックスなデザインの、スチールパイプを組み合わせたセミダブルクレードルタイプ。

フレームは極めてオーソドックスなデザインの、スチールパイプを組み合わせたセミダブルクレードルタイプ。

画像: エンジンマウントとヘッドパイプとの距離を長く取るデザインで、十分なスペースを確保し、スムーズなハンドリングにも貢献。

エンジンマウントとヘッドパイプとの距離を長く取るデザインで、十分なスペースを確保し、スムーズなハンドリングにも貢献。

画像: ハイネスCB350と共通のキャストホイールは、細身のY字スポークが特徴の軽快なデザイン。フロントは19インチ径で安定感も高い。ブレーキにはABSも装備。

ハイネスCB350と共通のキャストホイールは、細身のY字スポークが特徴の軽快なデザイン。フロントは19インチ径で安定感も高い。ブレーキにはABSも装備。

画像: リアホイール径は18インチ。装着されているタイヤはハイネスCB350ではインドのMRF製だったが、GB350市販予定車はダンロップ製に変更されている。

リアホイール径は18インチ。装着されているタイヤはハイネスCB350ではインドのMRF製だったが、GB350市販予定車はダンロップ製に変更されている。

【参考】「ハイネスCB350」の主なスペック

全長×全幅×全高2163×800×1107mm
ホイールベース1441mm
シート高800mm
車両重量181kg
エンジン形式空冷4ストSOHC単気筒
総排気量348.36cc
ボア×ストローク70×90.5mm
圧縮比9.5
最高出力15.5kW(21.08PS)/5500rpm
最大トルク30N・m(3.05kgf・m)/3000rpm
燃料タンク容量15L
変速機形式5速リターン
キャスター角27°05′
トレール120mm
タイヤサイズ(前・後)100/90-19・130/70-18
ブレーキ形式(前・後)φ310mmディスク・φ240mmディスク

文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸・柴田直行/モデル:国友愛佳

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