2021年3月1日に、ブラフ・シューペリアはニューモデル「LAWRENCE」(ロレンス)を発表した。2013年のブランド復活以降、積極的に活動するヘリテイジブランドの新型車を紹介する。
文:河野正士/写真: Brough Superior
文:河野正士/写真: Brough Superior
最高峰をたらしめるスタイルとディテール
ブラフ・シューペリアがラインナップする各モデルは、2013年にブランド復活の狼煙を上げるとともに発表した「SS100」のフレームとエンジンをベースに、異なる外装類と前後足周り装着。モデルごとの独自のパーソナリティーを構築している。
新型車「LAWRENCE/ロレンス」もその方程式を踏襲。新たにデザインしたカーボン製の外装類に加え、フロントアームやスイングアームはCNC加工したアルミ製とした。
フレームはチタン製で、ドゥカティ・パニガーレV4シリーズのように、2つのシリンダーにフレームを直接マウント。またフロントサスペンションシステムは、BMW K1600シリーズのデュオレバーや、ホンダの新型ゴールドウイングのダブルウィッシュボーン式の原型となったFio式を採用。ハンドル周りも美しいアルミ削り出しパーツで構成されている。
2019年のEICMAで自動車ブランド・アストンマーティンとのコラボモデルを発表したブラフ・シューペリア。その大きな反響を受けて、自社ブランドの頂点に立つトップモデルの必要性を感じ「LAWRENCE」を開発。
もちろんそのモデル名は、映画「アラビアのロレンス」のモデルとなったブラフ・シューペリアを愛した英国軍人/トーマス・エドワード・ロレンスから付けられている。
ブラフ・シューペリア「ロレンス」主なスペック・欧州での価格
全長×全幅×全高 | 2240×NA×1090mm |
車両重量 | 200kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブV型2気筒 |
総排気量 | 997cc |
最高出力 | 75kW(102bhp)/9600rpm |
最大トルク | 87N・m(64lb-ft)/7300rpm |
燃料タンク容量 | 17L |
変速機形式 | 6速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70-19・200/55-17 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ230mmダブルディスク・Φ230mmシングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 6万6000ユーロ |
文:河野正士/写真: Brough Superior