YAMAHA XJR1200
1994-1997年(4KG)
エンジン形式:空冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量:1188㏄
最高出力:97PS/8000rpm
最大トルク:9.3kg-m/6000rpm
車両重量:232kg
タイヤサイズ:130/70ZR-17・170/60ZR-17
当時の発売価格:89万9000円
※諸元は1994年モデル

ヤマハ「XJR1200」の歴史

XJR1200(1995年3月)

フロントにブレンボ製対向4ピストンキャリパーを採用し、チョークレバーはキャブレター横から左ハンドルグリップ部に移設され、始動時の利便性を向上。シートクッション素材にワイラックスを採用し、快適な乗り心地を維持しつつシート高を従来型より10mm下げている。


XJR1200(1996年3月)

XJR1200の最終型。オイルクーラーの左右幅を50mm延長し、エンジンの冷却フィン長も延ばして信頼性を向上。前後サスペンションにはダンパー調整機能が追加され、セッティング幅が広がった。風防効果に優れるハーフカウルや専用3連メーター、バキューム成形シート表皮を装備したXJR1200R もラインアップ。

ヤマハ「XJR1200」解説

画像: アイドリング上から充分なトルクがあり、回転の上昇とともにパワーもリニアに上昇。ある程度のスキルを持っていれば自在に操れる優しいハイパワーを誇った。

アイドリング上から充分なトルクがあり、回転の上昇とともにパワーもリニアに上昇。ある程度のスキルを持っていれば自在に操れる優しいハイパワーを誇った。

スタイリッシュなフォルムと取り回しの良さで人気を獲得

1989年のゼファーのデビューに端を発するネイキッドブーム。その流れはリッタークラスにも波及し、1992年3月にカワサキがゼファー1100を、同年11月にはホンダがCB1000スーパーフォアを投入する。

ヤマハはハイウェイツアラーとして長い歴史を持つFJ1200系の空冷4気筒ユニットを搭載した、XJR1200を1994年3月にリリース。クラス最大排気量となる1.2リッターの存在感を重視しつつ、扱いやすさや操る楽しさもプラス。

実際の寸法や車重はゼファー1100やCB1000スーパーフォアと大きくは変わらないのだがシートに跨るとその大きさを感じさせず、エンジンパワーと車体剛性のバランス、過敏すぎないレスポンス、しなやかな前後サスがライダーの緊張感を和らげることに大きく貢献していた。

軽快なイメージを放つ流麗なスタイリング、質感の高い仕上げ、リアのオーリンズサスペンションをはじめとするハイグレードな装備と相まって、XJR1200はデビューと同時に高い人気を得ることに成功。月刊『オートバイ』の人気投票でも、デビュー年の1994年と翌1995年に第1位となり、ビッグネイキッドとして不動の地位を築いた。

FJ1200の空冷4気筒をベースとし、耐久性と静粛性を向上。カムカバーやシリンダーフィンの形状を変更して、空冷エンジンらしいダイナミック感を演出。

マフラーは4-1-2レイアウトのショートメガホンタイプを採用。Φ42.7mmのエキパイ径は当時クラス最大で、エンジン外観の力感をアップする演出に貢献していた。

エンジン回転数やスロットル開度などを点火時期に反映するスロットルポジションセンサー付きBS36 Φキャブレターを採用。

リアショックはオーリンズ製のリザーバータンク付き2本ショック。リアサスの調整範囲は3段階のプリロード調整のみ。

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