ホンダ新型「モンキー125」(タイ仕様)の特徴
果たしてホイールベースが短いことの意味は?
3月25日の記事「ホンダ新型「モンキー125」がタイで姿を現した! 新型グロムと同じエンジンを搭載し、5速化を実現か?【2021速報】」で速報としてお伝えした新型「モンキー125」の詳細が明らかとなった。
すでに紹介していたように、個性的な愛らしいスタイリングや基本的な装備などは従来の「モンキー125」のものを受け継いでいる新型「モンキー125」。しかし、その125cc空冷シングルエンジンが、従来モデルのグロムにも搭載されていたエンジンをベースにしたものから、日本でも発売されたばかりの新型グロム用がベースとなったことが話題となっていた。
今回の正式発表で、そのエンジンのスペックも新型グロムに準じたものであることが判明。前回紹介した時には不明だったミッションについても、新型グロムと同様の5速ミッションであることが分かった。
タイ版のカタログやWebでも「5速ミッションの新エンジン」であることをアピールしているだけに、新型グロムでも高く評価された、よりスポーティな特性のエンジンの採用が新型「モンキー125」最大の注目ポイントということだろう。
車体に関してもフレームの基本デザインや前後12インチホイールの採用、リアのツインショックといった基本的な構成は従来モデルから受け継いでいる。ただしディメンションを国内向けの現行モデルと比較してみると、全長全幅をはじめ多くの部分はほぼ同一といえるものだったが、ホイールベースが国内仕様の1155mmに対して、新型「モンキー125」では1143mmと12mmも短くなっていた。
新エンジンの搭載にともなう、フレームのエンジンマウント部分の設計変更の影響なのか、それとも操縦性の改良などの意図でスイングアーム自体をショート化した結果なのか、その詳細や理由は現時点では不明。国内仕様で160mmだった最低地上高が、新型「モンキー125」で174mmになっているのは、新エンジン採用にともなって変更された排気系の形状の差ではないかと推測される。
ホンダ新型「モンキー125」(タイ仕様)のカラーバリエーション
新型「モンキー125」のカラーリングは「ジューシーイエロー」「ブレージングレッド」「ボールドブラック」の3色が設定されている。いずれのカラーもタンク上部をシルバーとして、下部とサイドカバーをそれぞれのカラーで塗った、3色共通のツートーングラフィックを採用。ホイールのデザイン自体は変わっていないが、ブラックアウトされることで足元をキリッと引き締めている。
スポーティなフィーリングの新しいエンジンを得て、より軽快な走りを楽しめるようになった新型「モンキー125」が、ごく近い将来に日本へも導入されるのは確実だろう。日本向けモデルの発表が待ち遠しくなる、2021年の125ccクラスで注目される存在だ。
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ホンダ新型「モンキー125」(タイ仕様)の主なスペック
全長×全幅×全高 | 1711×754×1028mm |
ホイールベース | 1143mm |
シート高 | 775mm |
車両重量 | 103kg |
エンジン形式 | 空冷4ストOHC2バルブ単気筒 |
総排気量 | 123.94cc |
ボア×ストローク | 50×63.1mm |
圧縮比 | 10.0 |
燃料タンク容量 | 5.6L |
変速機形式 | 5速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 120/80-12・130/80-12 |
ブレーキ形式(前・後) | ディスク・ディスク |
まとめ:小松信夫