43年もの間、基本的なスタイルは変えることなく発売され続けたヤマハ・SR400。この記事では、限定車やポイントとなるモデルチェンジの車両を紹介し、これまでの歴史を振り返る。
ヤマハ「SR400」初期型(1978年)
オフロードモデルのXT500をベースに誕生したSR
ヤマハ・SR400はシンプルな機能美と「味」や「個性」を主張するバイクとして、想定ユーザーが少し年齢高めだったSR500に対し、コンチハンドルにカウル付きシートなどを装備し、10代、20代前半の若いライダー向けのモデルとして1978年に登場した。
初期型はフロント19インチホイールに、ディスクブレーキを採用。フューエルタンク形状も現行車と比べてスリムなデザインで「ナロータンク」などとも呼ばれているもの。キャブレターは強制開閉タイプのVMを採用している。カラーバリエーションはブラックゴールドとマコマルーンの2色設定。特にブラックゴールドはファンに人気が高いカラーリングで、その後のリミテッドモデルで何度も復刻している。生産台数は国内のみで5000台。当時の新車価格は31万円だった。
初期型SR400はSR500とともに登場した
同時に発売が開始されたSR500。400との装備部分の違いはシートカウルがない肉厚のシートに、タンデムバーが装着されている点。当時価格で35万円。国内向けの生産台数は年間2000台だった。
ヤマハ「SR400」歴代の注目モデル
1979年 名称にSPがついてキャスト化
1982年 限定モデルでスポークホイール復活
1983年 スポークホイールが標準装備に
1984年 7周年記念で初のサンバースト
1985年 ドラムブレーキを採用
1988年 キャブを強制開閉から負圧式に
1992年 名車YA-1をイメージした限定車
1995年 生産1日20台の限定サンバースト
1996年 ステップは前方に、タンクはスリムに
1998年 初期型グラフィックの復刻版
2000年 ドラムブレーキ最終モデル
2001年 ディスクブレーキが復活
2003年 25周年記念の限定モデル
2005年 ヤマハ創立50周年記念リミテッド
2006年 360台のみのYSP限定モデル
2008年 SR30周年記念のサンバースト
2009年 インジェクションモデルで復活
2013年 35周年記念モデルは謝恩価格
2015年 ヤマハ60周年受注限定モデル
2018年 SR40周年記念モデルは限定500台
ヤマハ「SR400ファイナルエディション」(2021年)の情報
まとめ:オートバイ編集部