ヤマハ「SR400」初期型(1978年)

1978年 ヤマハ SR400 初期型
カラー:ブラックゴールド
発売当時価格:31万円
オフロードモデルのXT500をベースに誕生したSR
ヤマハ・SR400はシンプルな機能美と「味」や「個性」を主張するバイクとして、想定ユーザーが少し年齢高めだったSR500に対し、コンチハンドルにカウル付きシートなどを装備し、10代、20代前半の若いライダー向けのモデルとして1978年に登場した。
初期型はフロント19インチホイールに、ディスクブレーキを採用。フューエルタンク形状も現行車と比べてスリムなデザインで「ナロータンク」などとも呼ばれているもの。キャブレターは強制開閉タイプのVMを採用している。カラーバリエーションはブラックゴールドとマコマルーンの2色設定。特にブラックゴールドはファンに人気が高いカラーリングで、その後のリミテッドモデルで何度も復刻している。生産台数は国内のみで5000台。当時の新車価格は31万円だった。

1978年 SR400 初期型
カラー:マコマルーン
初期型SR400はSR500とともに登場した

1978年 ヤマハ SR500
発売当時価格:35万円
同時に発売が開始されたSR500。400との装備部分の違いはシートカウルがない肉厚のシートに、タンデムバーが装着されている点。当時価格で35万円。国内向けの生産台数は年間2000台だった。
ありがとうSR 『 ヤマハものづくりの”継承” 』 ヤマハ発動機
youtu.beヤマハ「SR400」歴代の注目モデル
1979年 名称にSPがついてキャスト化

SR400はデビューの翌年10月に初のモデルチェンジ。車種名をSR400SPとし、キャストホイール、チューブレスタイヤ、パワーレバー、グラブバーを採用した。発売当時価格:34万円
1982年 限定モデルでスポークホイール復活

スポーティさよりもクラシカルな雰囲気を求めたユーザーの声に応えるため、スポークホイール仕様を限定販売。また、初期型SR500に採用されていたオールレザーシートを採用。発売当時価格:35万5000円
1983年 スポークホイールが標準装備に

1983年3月にはスポークホイール仕様が標準モデルに。エンジンを見直し、フロントフォークをエア圧タイプに、ハンドル幅も変更された。キャストホイール仕様はSPとして併売。発売当時価格:36万5000円(SPは38万円)
1984年 7周年記念で初のサンバースト

SR初の周年記念モデルは1984年10月に登場。1000台限定カラーのスーパーレッドはタンク、サイドカバー、シートカウルに初めてサンバースト塗装が施され、音叉マークも初採用。ここまでが第1期ディスクブレーキ時代で左側にディスクが配置されている。発売当時価格:39万8000円
1985年 ドラムブレーキを採用

フロントホイールは19インチから18インチとなり、ドラムブレーキを採用。タンク容量は14Lとなった。ステップ位置は後退し、フォークブーツやメーターの白い文字盤などもこのモデルからの仕様。発売当時価格:39万9000円
1988年 キャブを強制開閉から負圧式に

始動性や加速性能の向上を目指し、エンジンはカムシャフトを変更し中低速域を向上。エアクリーナーを大型化、キャブレターを強制開閉タイプから負圧式の「BST34」に変更。発売当時価格:39万9000円
1992年 名車YA-1をイメージした限定車

1991年東京モーターショーに出展され話題となった『SR400スペシャルエディション』を『SR400S』の名で1000台限定販売。カラーリングはヤマハの量産車第1号『YA-1』をイメージした「ミヤビマルーン」でサイドカバーにはクラブマーク風立体ロゴマークを採用した。発売当時価格:40万9000円
1995年 生産1日20台の限定サンバースト

『SR400Sリミテッドエディション』として1995年8月発売。7周年記念で好評だったサンバースト塗装をグリーンで施し2000台限定で販売。カスタム全盛期ながら純正スタイルで楽しむユーザーが多かった。発売当時価格:43万9000円
1996年 ステップは前方に、タンクはスリムに

ステップ位置を前方に変更、ハンドルの絞り角も変更し、ゆったりとしたライポジに。フロントブレーキワイヤーをステンレス製にし操作性も向上。スリムタンク採用でタンク容量は14L→12Lに変更された。発売当時価格:42万5000円
1998年 初期型グラフィックの復刻版

1998年3月に登場した20周年記念モデル。91年から採用されているミラクリエイト塗装は初期型SRのグラフィックを当時以上の美しさで再現。予約期間限定モデルで、特典として記念のキーホルダーとエンブレムを購入者に贈呈。
2000年 ドラムブレーキ最終モデル

1997年モデルからはカラーリングのみ変更が続いたSR。しかし、実はこのモデルで1985年から15年もの長きに渡って採用されていたドラムブレーキ仕様が最終となった。発売当時価格:42万5000円
2001年 ディスクブレーキが復活

フロントディスクブレーキ、BSRキャブレターを採用し、前後サスのセッティングを変更。バッテリーチャージ方式を採用し、エア・インダクション・システムを装備し排ガス規制にも対応。発売当時価格:45万円
2003年 25周年記念の限定モデル

SR生誕25周年記念の『SR400 25th アニバーサリー・リミテッドエディション』。サンバースト塗装にクリア2度塗りのタンク、初期型SR500タイプのツートンカラーシート、アルミ削り出しオイルキャップなど26箇所を変更した特別仕様。予約期間限定(500台まで)モデル。発売当時価格:55万円
2005年 ヤマハ創立50周年記念リミテッド

ヤマハ創立50周年を記念して発売された500台限定モデル。初期型カラーを採用し、シートも初期型同様にタックロール仕様とした。あえて、シートベルトも採用しているところにこだわりを感じる。メーターパネルの文字盤はブラックにし、細部まで手の入った1台。発売当時価格:54万6000円
2006年 360台のみのYSP限定モデル

YSPのみで購入可能な限定モデル『YSPブラックスペシャル』が2006年6月に登場。限定台数360台ということで目にすることも難しいこの希少車は、フューエルタンクにオリジナルグラフィックを採用、エンジン、リアサス、ブレーキキャリパーなどをブラックにしている。
2008年 SR30周年記念のサンバースト

SR400生誕30周年記念の『SR400 30th アニバーサリー・リミテッドエディション』。500台限定のこのモデルは、サンバースト塗装にダブルストライプのタンク&サイドカバー、初代SR500仕様タックロールシートなどを採用。SRは前年の2007年に累計販売台数が12万台を超えた。発売当時価格:60万9000円
2009年 インジェクションモデルで復活

2009年12月、一旦生産中止となっていたSR400がFIを採用して2010年モデルで復活。基本スタイルは継承されたがタンクは容量そのままで少しでっぷりとした印象に。マフラーにはO²センサー設置、三元触媒を配置することで環境性能をアップ。クラッチの重さも解消された。発売当時価格:57万7500円
2013年 35周年記念モデルは謝恩価格

2013年に発売された35周年記念モデルは、謝恩価格を採用するということで話題に。特別色の受注期間限定モデル(1000台まで)なのに4万円ほど安い価格設定となっている。発売当時価格:53万5500円
2015年 ヤマハ60周年受注限定モデル

ヤマハ創業60周年記念モデル「SR400」60th Anniversaryは受注期間限定モデル。ヤマハの70・80年代の欧米レースをイメージした『スピードブラック』のデカールをタンクに採用。発売当時価格:58万3200円
2018年 SR40周年記念モデルは限定500台

2017年に生産終了となっていたSRが環境性能を向上させ2018年に復活。500台限定の「SR400 40th Anniversary Edition」はブラウンのサンバースト塗装を採用し大人気となった。発売当時価格:69万1200円
YAMAHA SR400 Kickstart My Life
www.youtube.comヤマハ「SR400ファイナルエディション」(2021年)の情報
まとめ:オートバイ編集部