ストリートユーザーに向けたパーツを軸に構成

チームカガヤマが’18年春/秋、’20年秋のツクバTOT・ハーキュリーズクラスを走らせた“KATANA 1000R”。1位、1位、3位という戦績もさることながら、カタナルック+GSX-R1000エンジン、プロアーム(2号機)、キャブ+ツインショック(3号機)というマシン変遷も強力なインパクトを与えてくれた。

そんなチームカガヤマには“KATANA 1000Rのイメージを市販車にも”という熱烈なリクエストが多く寄せられた。それに応えて、’19年から展開する現行KATANAのカスタムにも着手した。もちろんレーサーではなく、一般ライダーが楽しめるストリート車としてだ。手がけたのは、チームカガヤマが長年のレース参戦で培った技術を用いて最高のサービスを提供することを目的に立ち上げたカスタムショップ、ライドウィンだ。

画像: ストリートユーザーに向けたパーツを軸に構成

「市販車のKATANAにも乗ったけど、すごく乗りやすくて楽しい! 軽いしクルクル回るし、街乗りもツーリングも快適じゃないですか。しかもカッコいいし。僕が空冷カタナに憧れたように、若いファンに憧れられるようなKATANAを作っていきたいですね」と加賀山さんは、同車に寄せる気持ちも言う。

これまでレーシングライダーとストリートカスタムは、住む世界が違うのが当たり前だった。でも、こうしたストリートカスタムも起こすこと、そして空冷カタナと現行KATANAをしっかり見据えることで、レースとストリートの壁を超える。このKATANAは、そんな加賀山さんの思いを反映した1台と言えそうだ。

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特徴的な青×黒のTeam KAGAYAMAカラーはラッピングによる仕上げ。このカラーリングを、と自身の車両を持ち込むファンも多い。

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アップタイプバーハンドルのKATANAをセパレートハンドル化すると、タンクカバーと干渉してハンドル切れ角を確保しにくくなるのが問題になる。そのためヨシムラジャパンのタンクカバー/アッパーカウル/XコントロールハンドルKITを装着してこれを解決する。

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オオノスピード製GTテールでロングテール化。ナンバープレートはKATANA純正のスイングアームマウントからテールカウル下に移設した。

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マフラーは“バナナサイレンサー”ことヨシムラ・B-77スリップオンに換装。ステップはベビーフェイス製のチームカガヤマ別注カラーでアルマイト処理される。

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前後ホイールはKATANAノーマルだが、リム部へラッピング処理を施してチームカガヤマのイメージカラー、黒×青で仕上げている。ディスクローターのインナーローターは別注カラーで色を合わせ、キャリパーのbremboロゴまで青で揃えているのだ。

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リヤホイールも同様にラッピング処理され、さらにドリブンスプロケットも青アルマイトを施してカラーイメージを統一している。

取材協力:ライドウィン(チームカガヤマ)

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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