語り:伊藤真一/まとめ:宮﨑健太郎/写真:松川 忍/モデル:大関さおり
ホンダ「レブル1100 DCT」インプレ(伊藤真一)
大型クルーザーらしい適度な「重さ」を感じさせ、ハンドリングと軽快感は秀逸
レブルシリーズは250も500もとても気に入っているモデルなので、新たに追加された1100はすごく気になっていました。レブル1100のエンジンは大好きなアフリカツイン用をベースにしてますから、その出来栄えにも期待していました。
実を言うと、すでにレブル1100のMTモデルを注文していて、納車待ちしています。今回テストするのはDCTなので、DCTがどのような仕上がりなのか興味ありますね。
もっとも、レブル1100DCTに乗るのは今回が初めてではないです。3月27~28日に24時間生配信された「webオートバイ24」に自分も出演しましたが、そのときはデイトナさんのテストコースで1100DCTに試乗させてもらいました。
公道で乗るのは今回のテストが初めてで、市街地、高速道路、ワインディングと様々なシチュエーションでレブル1100DCTを試すことができました。
テストコースで少し乗っただけでは気付けなかったのですが、1100のレブルは非常に良いですね! レブル250、500よりも車体が倒れ込む感覚があるのですが、それが走りにプラスに働いています。
クルーザーながらネイキッドみたいに軽快な運動性があるのが250、500の良さですが、1100はネイキッドっぽい軽快なハンドリングと、大型クルーザーを走らせていることを意識させる適度な「重さ」が両立されています。
扱いやすいけど、大きいバイクを走らせているという満足感を得られるので、ユーザーになる方は1100を買って良かったな、と感じることができると思います。
250、500のレブルも峠道の走りが楽しいモデルですが、1100は最高に良いですね。車体がヨレることもなく、バンク角もピタッと安定しています。
クルーザーですからバンク角はそんなにないですけど、ステップを擦るギリギリのところでピタッとずっとコーナリングすることができます。
またブレーキのチューニングが良いのも、峠道を楽しめる大きな要因です。フロントブレーキのタッチも良いし、リアブレーキの効きもちょうど良い。
キャスターが寝ているクルーザーは、制動が操舵に影響を与えることがありますが、レブル1100には全然そういうことがなく、車体の安定が乱されることはなかったです。