1998年に、ワインディングロード最速のコーナリングマシンとして登場したR1。世界をリードし続けるR1の変遷史を振り返ってみよう。この記事では、最新モデルの2020年型を紹介する。
ヤマハ「YZF-R1」「YZF-R1M」(2020・RN65J)各部装備・ディテール解説
YZF-R1M ABS
R1らしい、独特のエアフローデザインは現行型でも継承されている。R1Mのみ、フロントカウル& フェンダーに加え、ドライカーボン製のテールカウルを追加。
R1Mのカラーはブルーイッシュホワイトメタリック2(カーボン)のみとなっている。

左が圧側、右が伸び側と左右で減衰力調整を分担。ブレーキはΦ320mmローターに4ピストンキャリパーを採用。
電子制御サスペンション採用のR1Mには、オーリンズ製フロントフォークトップにステッピングモーターを内蔵。
リアサスもオーリンズ製で伸び&圧側の減衰力調整用のステッピングモーターを内蔵。プリロードは手動で設定。
タンクは旧モデルのバフ仕上げ+ クリア塗装からペイント仕上げに。R1M専用のオーナメントプレートを装着する。
YZF-R1 ABS
外装も新設計され、特に上体を伏せた状態でライダーがカウル内に収まるようエアフローをコントロール。空気抵抗特性は現行モデル比5.3%向上。
トラクション&スライドコントロールやローンチ&リフトコントロールなどの設定状態も表示するTFT液晶メーター。
R1のフロントはKYB製Φ43mm倒立フォーク。プリロード/ 伸び側&圧側減衰力を調整できるフルアジャスタブル。
リアはKYB製ボトムリンク式モノクロスのフルアジャスタブル。圧側減衰力は高/ 低速それぞれに別設定できる。
ヤマハ「YZF-R1/M ABS」(2020・RN65J)主なスペックと価格
※《 》内はR1M
全長×全幅×全高 | 2055×690×1165mm |
ホイールベース | 1405mm |
最低地上高 | 130mm |
シート高 | 855《860》mm |
車両重量 | 201《202》kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ直列4気筒 |
総排気量 | 997cc |
ボア×ストローク | 79.0×50.9mm |
圧縮比 | 13.0 |
最高出力 | 147kW(200PS)/13500rpm |
最大トルク | 113N・m(11.5kgf・m)/11500rpm |
燃料タンク容量 | 17L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24゜00' |
トレール量 | 102mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C・190/55ZR17M/C《200/55ZR17M/C》 |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 236万5000円《319万円》(消費税10%込) |