日本向けモデルはシート高を大幅ダウン
美しくも獰猛なルックスと、力強くスポーティな走りを兼ね備えることで、1993年のデビュー以来、世界中で人気となっているドゥカティのネイキッドスポーツが「モンスター」シリーズだ。
2020年秋のドゥカティ・ワールド・プレミアでは、2021年型として軽量化、コンパクト化を推し進めた車体を得て、より洗練された新世代モデルの存在が公表され、多くのドゥカティファンの注目を集めていた。その新型「モンスター」、ついに日本でも6月26日から発売がスタートすることが発表された。
この新型「モンスター」は、20年を超えるシリーズの歴史の中で磨き抜かれてきたマッシブなイメージや、ドゥカティの大きな技術的アイデンティティであるLツインエンジンによって、ドゥカティとモンスターの歴史との連続性を強く感じさせている。
それに加えて、より現代的に洗練されモダンな仕上がりを見せるボディラインで大きくイメージチェンジ。ドゥカティのフラッグシップ・スーパースポーツであるパニガーレからフィードバックされた最新のコンパクトなフレームも採用し、スポーティで扱いやすいハンドリングも実現。
エンジンは従来モデルから受け継がれた最高出力111PSを発揮する937cc水冷Lツインだが、新たにユーロ5規制に対応した。
新型「モンスター」の価格・バリエーションモデル「モンスター +」も登場
スタンダードモデルの「モンスター」に加えて、コンパクトなメーターバイザーと、タンデムシートカバーを標準装備としたバリエーションモデルの「モンスター+(モンスタープラス)」もラインナップ。カラーバリエーションはスタンダードもプラスも共通で、ドゥカティレッド、ダーク・ステルス、アビエーター・グレイの3色を用意。アビエーター・グレイのみ、ホイールがレッドとなる。
なお、日本向けモデルに関しては、ローシート +ローサスペンションキットが装着されていて、シート高が標準モデルの820mmから775mmにまで落とされている。
税込価格は「モンスター」が144万5000円(ドゥカティレッドのみ)〜146万5000円。「モンスター+」が149万5000円(ドゥカティレッドのみ)〜151万5000円。
ドゥカティ新型「モンスター」の主なスペック
全長×全幅×全高 | NA×NA×NAmm |
ホイールベース | 1474mm |
シート高 | 775mm |
車両重量 | 188kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブL型2気筒 |
総排気量 | 937cc |
ボア×ストローク | 94×67.5mm |
圧縮比 | 13.3 |
最高出力 | 111PS/9250rpm |
最大トルク | 9.5kg・m/6500rpm |
燃料タンク容量 | 14L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24° |
トレール | 93mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・180/55ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmダブルディスク・Φ245mmディスク |
まとめ:小松信夫