まとめ:RIDE編集部
Honda FTR250
1980年代にホンダはアメリカでダートラレースに参戦したが、これに合わせて1986年に国内で市販されたFTR250。
エンジンはXLR系空冷単気筒、スタイルも車体もダートラマシンそのものの本格的な造りだったが短期間で販売終了。しかし90年代のストリートカスタムブームで人気が高まり2000年、FTRとして復活。こちらはSL230系エンジンで車体もストリート向けだった。
Honda CB223S
扱いやすくフレンドリーな乗り味とシンプルでレトロなスタイルが魅力
2008年にデビューしたホンダCB223Sは、223cc空冷単気筒エンジンをはじめFTR223から発展した完成度の高いメカニズムに、シンプルでレトロなスタイルを組み合わせたベーシックスポーツだ。
フレキシブルなトルク特性のエンジンと、軽量でコンパクトな車体によって実現された、バランスの取れたフレンドリーな乗り味で人気となった。2016年に生産を終了。
Honda CL400
往年のスクランブラー「CL」の名を400ccで復活
ホンダ往年のスクランブラーである「CL」の名を復活させるモデルとして1997年にCL50が登場、これに続いて1998年に市販が開始されたのがCL400だ。
エンデューロレーサーのXR400用をベースにした400cc4バルブ空冷単気筒エンジンを、F19インチ・R18インチホイールを履いたスリムな車体に搭載。セルスターターは備えず始動はキックのみ。丸みを帯びたフォルムのタンクや、左右2本出しのアップマフラーなどCLらしいレトロでスポーティな雰囲気を強調。
Honda CB400SS
CLベースに開発されたスタンダードなロードスポーツ
CL400をベースに開発されたロードスポーツバージョン・CB400SS。そのため、400cc空冷単気筒エンジンやフレームといった主要コンポーネンツはCL400と共通だが、60年代のCBシリーズを彷彿させるレトロなベーシックスポーツというべきスタイリングと、当時を再現したグラフィックのデザインでイメージチェンジを図っている。
当初はCLと同じくキック始動のみだったが、2003年モデルからはセルスターターを追加。2008年に生産を終了した。
YAMAHA TW200
ちょっと変わったオフロード車がストリートカスタムで大変身
200ccの空冷単気筒エンジンを搭載して1987年に登場した最初のTW200は、ファットなリアタイヤや高地補正機構付きキャブも装備した、走破性の高い特殊なオフロード車であった。
しかし90年代半ば頃、その個性的スタイルがストリートカスタムのベースとして注目され爆発的にヒット。そこで最初からストリート向けに丸型ヘッドライトを装着したTW200Eが登場、さらにセローと同じ225ccエンジンとしたTW225に発展。国内向けには2008年まで販売された。
SUZUKI GRASSTRACKER
長く根強く支持されてきた軽快でスポーティなトラッカー
TW人気をきっかけに始まったトラッカーブームの最中、2000年にスズキが発売したストリートトラッカーであるグラストラッカー。250cc単気筒エンジンやフレームなど、ボルティの基本メカニズムをベースとするが、コンパクトな燃料タンクやシートで車体はスリム化され軽快な雰囲気を強調。
ビッグボーイは前後ホイール径をグラストラッカーの18・17ンチから19・18インチにアップし、フォークやスイングアームも延長して存在感を強めたモデル。両モデルとも独特なスタイルと低く抑えられた価格で注目され、2008年のFI化などを経て2017年まで生産された。
YAMAHA BRONCO
1997年に登場したブロンコは、扱いやすさで人気のオフローダー・セロー225がベース。レトロなオフロードモデル風スタイルと、フロントホイールの19インチ化で、ストリート向けの乗り味に仕上げられている。
Honda XL230
2002年デビューのXL230は、タンク形状やツインショック、独特なマフラーなど1970年代のXLシリーズ初期モデルの雰囲気を再現したスタイルが特徴。エンジンはSL230ベースの空冷単気筒でセルスターターも装備。