まとめ:オートバイ編集部
ヤマハ「YZF-R7」特徴
素直なハンドリングと程よいパワーが魅力
ついに姿を現した、MT-07をベースに開発されたスーパースポーツ「YZF-R7」。
ライディングを楽しむことを目指す「Fun Master of Super Sport」というコンセプトに従って、トータルバランスに優れたネイキッドとして評価されているMT-07のメカニズムを活かしながらスタイリングを一新し、よりスポーティな操縦性もプラス。
レースで活躍するサーキット志向の強い「YZF-R1」とは異なり、250ccクラスで人気のYZF-R25に近い「等身大のスーパースポーツ」という位置付けだ。
エンジンはMT-07から大きく変わっておらず、その主要な改良点は車体に集中している。フレームや足回り、ポジション設定を見直すことで素直な操縦性を磨いてハンドリングの切れ味を増し、先鋭的なデザインのフルカウルも装着された。
その結果、スタンダードネイキッドだったMT-07が、ストリートでのライディングに特化した、扱いやすく魅力的なスーパースポーツに生まれ変わった。
ヤマハ「YZF-R7」スタイリング解説
ヤマハ自慢のスーパースポーツ、YZF-Rシリーズ。そのミドルクラスを担っていたR6が国内販売を終了した今、新たに加わったのがこのR7。シャープで精悍なそのスタイリングはまさしくRシリーズのDNA。早速気になる各部を見てみよう。
YZF-RシリーズのDNAを感じる佇まい
MT-07の面影を感じさせないYZF-R7のフルカウルスタイルは、「Skinny Proportion for Perfect Control」(完璧なコントロールのための小さな形状)というコンセプトでデザインされた。
これはベースのMT-07が非常にコンパクトなのを活かし、前面投影面積を徹底的に小さくして旋回時や切り返し時の軽快さを実現。さらに空気抵抗も低減して、操縦性や最高速に大きな効果を挙げている。
具体的な造形面では、基本的なシルエット、独特なエアマネジメントカウル、アッパーカウル正面のM字ダクトなど、YZF-R1をイメージさせるアグレッシブなもので、ダクトの中央に埋め込まれたLEDヘッドライトなど、YZF-R7ならではのユニークなデザインもミックス。シートやタンク、ハンドルにもこだわってポジションの自由度を向上、スーパースポーツらしいライダーとマシンの一体感を高めるインターフェースを作り上げた。