文:中村浩史/写真:折原弘之
ホンダ「CB400SF/SB」ヒストリー
CB1000SFより半年ほど早く、1992年4月にデビューしたのがCB400SF。「ホンダらしい直列4気筒エンジン車であること」というBIG1シリーズの中型免許枠モデルで、発売1年ほどで約3万台を売り上げ、発表されただけでも、2002年までの10年間で、400ccシリーズ合計約15万6000台を売り上げたビッグヒットだ。
400ccネイキッドとしては1989年3月に発売(カワサキZEPHYRより1カ月早かった)されたCB-1に続くモデルで、CB-1よりさらにネイキッドらしいクラシカルさとスポーツ性を両立させて大ヒット。
ホンダ400ccとしては、CB400FOURが約3年、ホークシリーズが約4年、CBX400Fが約4年、CBR400Fが約3年ラインアップされていたのに対し、CB400SFシリーズはもう30年も発売され続けている、群を抜いたロングセラーなのだ。

CB400 SUPER FOUR 1992
400ccネイキッドとしての先発モデルCB-1からややクラシカルに、ダブルクレードルフレーム、ビッグタンク、2本サスを採用して登場。初期モデル当時価格は58万9000円。

CB400 SUPER FOUR VERSION R 1995
別体サイレンサー式マフラー、異形ヘッドライトを持つビキニカウルを装着したバージョンR。エンジン、サスペンションも専用設定、ノンカウルのバージョンSも追加発売。

CB400 SUPER FOUR 1999
何度かのマイナーチェンジの後にフルモデルチェンジを受けたハイパーVTEC採用モデル。ホイールベースを短縮し、ラジアルタイヤ、サブタンクつきリアサスを採用した。

CB400 SUPER BOL D'OR 2005
ハイパーVTECが「Ⅲ」に進化したのと同時に、ハーフカウルモデル付きモデル「スーパーボルドール」が登場。高速道路タンデムOKとなったタイミングと同時に発売された。

CB400 SUPER FOUR 2007
フューエルインジェクション仕様となり、ハイパーVTECも「Revo」に進化した07年末発売の08モデル。その後14年にマイナーチェンジを受け、現行モデルにつながっている。
文:中村浩史/写真:折原弘之