ホンダ「CB1000R 5Four」とは?
70年代風のスポーティさをCB1000Rに注入
CBシリーズらしい流麗でスポーティなカフェスタイルが印象的なネイキッドスポーツ「CB1000R」をベースに、イギリスのホンダUKが仕立てたスペシャルモデルが「CB1000R 5Four」だ。
2018年にデビューした「CB1000R」は、「ネオスポーツカフェ」をコンセプトにCBの伝統とモダンなディテールを融合させたスタイリングと、CBR1000RR譲りの強力なエンジンなどの最新テクノロジーがもたらす豪快な走りで注目を集めた。
そして2021年にはスタイリングのリファインを受け、洗練された佇まいにさらに磨きをかけたばかり。そんな最新仕様の「CB1000R」をベースに「CB1000R 5Four」を造り上げたのは、2019年にやはりホンダUKのスペシャルモデル「CB1100RS 5Four」の製作を手がけた、5Fourモーターサイクルズを主催するデザイナーでありカスタムビルダーのガイ・ウィリソン氏。
ウィリソン氏は、「CB1000R」の美しい造形のタンクなどは活かしながら、そのスタイリングを大きくモディファイ。スタンダードのヘッドライトに合わせたコンパクトで個性的な造形のフロントカウル(シリアルナンバー入りバッジ付)が中でも眼を惹く。
コンパクトでスリムなLEDテールランプも装着して軽快さを強調。「CB1000R」ではスイングアームに設けられていたナンバープレートもテールに直接マウントされて、オーソドックスな雰囲気。シートも「5Four」ロゴ入りの手縫いレザーシートに変更。
カラーリングは、キャンディーレッド、ブルー、パールホワイトの3色を組みわせた、70年代の栄光に包まれたホンダ耐久レーサーをインスパイアしたレーシーなデザイン。タンクに入るロゴは手仕上げとされている。
ブレーキ/クラッチレバーはLSL製のドッグレッグタイプとされ、ミラーもLSL製を採用。サーキット専用のRacefit製のチタンGrowler-Xマフラーが付属。ガイ・ウィリソン氏のサイン入りテールカウルもオプションとして用意。
ホンダUKでは、スタンダードな「CB1000R」を1万1694ポンドで販売しているが、この限定モデルの「CB1000R 5Four」には1万6954ポンドのプライスタグが付けられている。
まとめ:小松信夫