ヤマハが新たに発表した「YZF-R7」は、スポーティでありながら扱いやすさも兼ね備えた無理のないスーパースポーツといえる。そんなYZF-R7の直接の好敵手は、ホンダ「CBR650R」とカワサキ「Ninja650」だと考えられる。3台を比較してみたぞ。
文:オートバイ編集部/写真:赤松 孝、南 孝幸、森 浩輔

最新ミドルクラスフルカウルスポーツ比較|足まわりチェック

ヤマハ「YZF-R7」

スーパースポーツらしいパフォーマンスのために倒立フロントフォークとラジアルマウントキャリパーを贅沢に採用。リアはMTに準じた内容。


ホンダ「CBR650」

2021年型はフロントフォークをSFF-BPにグレードアップ、路面追従性を大きく向上させた。ガッチリしたスイングアームのリアは従来通り。


カワサキ「ニンジャ650 / KRT EDITION」

ベースのZ650と同じコンポーネントを使用するため、フロントフォークは正立。前後ディスクはペータルで、ホイールは軽量な細身の5本スポーク。

最新ミドルクラスフルカウルスポーツ比較|主要装備チェック

ヤマハ「YZF-R7」

画像1: 最新ミドルクラスフルカウルスポーツ比較|主要装備チェック

R1風デザインのコンパクトなデジタルメーターはいまどきのスーパースポーツらしいもの。MT-07系では初めて、アシスト&スリッパークラッチが標準装備され、さらにクイックシフターもオプションで用意されている。


ホンダ「CBR650R」

画像2: 最新ミドルクラスフルカウルスポーツ比較|主要装備チェック

HSTCを採用、アシスト&スリッパークラッチも採用し、クイックシフターもオプションで用意。装備面で他を一歩リードする。メーター表示もやや大きくなった。


カワサキ「ニンジャ650 / KRT EDITION」

画像3: 最新ミドルクラスフルカウルスポーツ比較|主要装備チェック

4.3インチTFTメーターは、アプリを介してスマホとリンク可能。機能も多彩で、アシスト&スリッパークラッチも標準装備されるが、クイックシフターは設定なし。

各車両の主なスペック・価格

ヤマハ「YZF-R7」

全長×全幅×全高2070×705×1160mm
ホイールベース1395mm
最低地上高135mm
シート高835mm
車両重量188kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量689cc
ボア×ストローク80.0×68.6mm
圧縮比11.5
最高出力54.0kW(73.4PS)/8750rpm
最大トルク67.0N・m(6.8kgf・m)/6500rpm
燃料タンク容量13L
変速機形式6速リターン
キャスター角23°40′
トレール量90mm
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17・180/55ZR17
ブレーキ形式(前・後)デュアルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格未定

ホンダ「CBR650R」

全長×全幅×全高2120×750×1150mm
ホイールベース1450mm
最低地上高130mm
シート高810mm
車両重量206kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量648cc
ボア×ストローク67.0×46.0mm
圧縮比11.6
最高出力70kW(95PS)/12000rpm
最大トルク64N・m(6.5kgf・m)/8500rpm
燃料タンク容量15L
変速機形式6速リターン
キャスター角25゜30′
トレール量101mm
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17・180/55ZR17 M/C
ブレーキ形式(前・後)ダブルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格
STDカラー105万6000円(消費税10%込)
グランプリレッド108万9000円(消費税10%込)

カワサキ「ニンジャ650 / KRT EDITION」

全長×全幅×全高2055×740×1145mm
ホイールベース1410mm
最低地上高130mm
シート高790mm
車両重量194kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量649cc
ボア×ストローク83.0×60.0mm
圧縮比10.8
最高出力50kW(68PS)/8000rpm
最大トルク63N・m(6.4kgf・m)/6700rpm
燃料タンク容量15L
変速機形式6速リターン
キャスター角24.0°
トレール量100mm
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17・160/60ZR17
ブレーキ形式(前・後)ダブルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格90万2000円(消費税10%込)

文:オートバイ編集部/写真:赤松 孝、南 孝幸、森 浩輔

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