文:太田安治、オートバイ編集部/写真:柴田直行、南孝幸
ヤマハ「MT-07 ABS」カラーバリエーション
パステルダークグレー




ディープパープリッシュブルーメタリック




マットダークグレーメタリック



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ヤマハ「MT-07 ABS」ライディングポジション・足つき性
シート高:805mm
ライダーの身長・体重:176cm・62kg
高めのハンドルにやや後退したステップ位置というスポーツネイキッドの王道ポジション。長時間ライディングが苦にならず、市街地での機敏さにも貢献している。シート前側の絞り込みにより、足着き性は文句なしに良好だ。
ヤマハ「MT-07 ABS」各部装備・ディテール解説

兄貴分のMT-09に似たデザインのフロントマスクのため、正面から見た印象はMT-09に近い。ラジエター横というウインカー位置がユニーク。

このアングルからだと車体のスリムさがよく分かる。車格的には400ccクラスより少し大きいくらいで、足着き性も良好だ。

688ccのCP2エンジンは270度クランクを採用。今回吸排気のセッティングとECUを変更して低中域のレスポンスを向上させている。

エンジン直下にコンパクトにまとめられたショートサイレンサーのマフラーは基本的に従来のものを継承している。

今回のモデルチェンジでブレーキ径を298mmに拡大。制動力を強化する一方、タイヤをミシュランのロード5としている。

リアショックを水平にマウントするリンク式サスペンションを採用。しなやかな乗り心地もこのバイクの魅力の一つ。

スイングアーム形状やホイールは従来型を踏襲。ブレーキ周りのパーツは兄貴分のMT-09譲りのものを採用している。

LEDのモノアイが見る者にインパクトを与えるが、マスクは非常にコンパクトで、ハンドル周りの重量物を極力減らす工夫が見られる。

今回ハンドル形状を見直し、幅が32mm広がり、位置も12mm手前にセットされたことで、ポジションがアップライトなものになっている。

8角形デザインの独特のナセルが特徴だが、反転液晶表示のデジタルメーターはスッキリしたレイアウトで視認性も高い。

スイッチ類自体は小さめの作りが特徴で、スッキリしたレイアウト。右上のスライドスイッチはメーター表示の切り替え用。

セルボタンはキルスイッチと兼用となっているので、スイッチを下に押すことで始動となる。ハザードも標準装備。

肉厚は充分ながら、前端部を程よく絞り込んで足着き性にも配慮した形状のシートは従来型からの継承。タンデムシートも厚みがありクッション性が高い。

コンパクトな作りゆえ、シート下のスペースは配線やカプラーで埋まっており、工具やETC車載器を入れる程度の余裕という感じ。

LED採用のテールランプは従来と同じものを継承。今回からウインカーがスリムなバータイプのLEDに変更されている。
ヤマハ「MT-07 ABS」主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2085×780×1105mm |
ホイールベース | 1400mm |
最低地上高 | 140mm |
シート高 | 805mm |
車両重量 | 184kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 688cc |
ボア×ストローク | 80.0×68.5mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 54kW(73PS)/8750rpm |
最大トルク | 67N・m(6.8kgf・m)/6500rpm |
燃料タンク容量 | 13L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24°50′ |
トレール量 | 90mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・180/55ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 81万4000円(消費税10%込) |
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:柴田直行、南孝幸