文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝、柴田直行、南 孝幸、森 浩輔
【比較】エンジン
パラレルツイン、Vツイン、4気筒と、同じ650クラスでもエンジン形式は色とりどり。それぞれの魅力を比べてみよう。
ヤマハ「MT-07 ABS」
ライバルより少し大きな688ccのツイン。吸排気のセッティングとECUを変更して、低中域のレスポンスを改良している。
ホンダ「CB650R」
最高出力発生回転が4車中唯一1万回転を超える4気筒エンジン。高回転域でのパワーと、スムーズな吹け上がりは大きな魅力。
カワサキ「Z650」
熟成を重ねたパラレルツインは180度クランクを採用。ゆったり走っても、高回転まで回してもパルス感が楽しいエンジンだ。
スズキ「SV650 ABS」
登場から20年以上進化と熟成を重ねたクラス唯一のVツインエンジン。76.1PSと非常にパワフルなのも魅力だ。
【比較】足まわり
高級路線のCB以外はすべて正立フォークを採用。さまざまな用途で楽しむモデルだけに、足回りの内容も気になるところだ。
ヤマハ「MT-07 ABS」
タイヤはミシュランのロード5。フロントディスクを大径化、リアもMT-09と同じものを採用し、制動力が引き上げられた。
ホンダ「CB650R」
ショーワ製のSFF-BP倒立フォークを新採用。310mm径ローター、ラジアルマウントキャリパーと装備はなかなか豪華だ。
カワサキ「Z650」
フロントキャリパーは2ポットだが、ディスクは放熱性に優れたペータルディスク。リアタイヤは160サイズだ。
スズキ「SV650 ABS」
オーソドックスな足回り。2018年からフロントブレーキキャリパーが4ポットに変更され、制動力が高まった。