文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝、柴田直行、南 孝幸、森 浩輔
【比較】フレーム
今回の4車は剛性としなり、コストなどのバランスに優れるスチールフレーム、うち2車はトレリス構造を採用している。各車のフレームを見比べながら、その狙いを見ていくことにしよう。
ヤマハ「MT-07 ABS」
4車中最もシンプルな構成で、車体の軽さを徹底追求し、しなりを積極的に使うことでしなやかなハンドリングを狙っている。
ホンダ「CB650R」
MT-07とは対照的に、4車中最も剛性の高いツインチューブフレーム。ピボットプレート部はボックス構造を採用。
カワサキ「Z650」
ステアリングヘッドからエンジンハンガーに至るまでの部分にトレリス構造を採用。シートレールの角度が高いのも印象的。
スズキ「SV650 ABS」
鋼管トレリス構造の見本のようなフレーム。軽さと剛性のバランスに優れ、設計の自由度が高いメリットがある。
【比較】メーター
もはやアナログメーター車は存在せず、いずれの機種もデジタルメーターを採用しているが、デザインは色とりどり。スタイリング同様、それぞれのモデルのデザインセンスの光るポイントでもある。
ヤマハ「MT-07 ABS」
ハンドルセンター付近に8角形デザインのユニットをマウント。ギアポジション表示とスピード表示を大きく取っている。
ホンダ「CB650R」
クラス唯一のトラクションコントロール付き。現行モデルから表示文字の大きさを拡大して視認性を高めている。タコメーターは左側。
カワサキ「Z650」
こちらはクラス唯一のカラーTFT液晶メーター。スマホコネクト機能も採用、専用アプリを介して車両データをスマホで見ることができる。
スズキ「SV650」
GSX-S750と同タイプのユニット。バーグラフ式タコメーター、ギアポジション表示と、必要な機能は揃っている。