ヤマハ「YZF-R1M」「YZF-R1 ABS」2022年モデルの特徴
2020年夏に登場した現行モデルの「YZF-R1」は、MotoGPマシン「YZR-M1」譲りのメカニズムや最新の電子制御デバイスによって、動力性能、運動性能を高い次元でバランスよくまとめ、究極の走りを追求。2021年シーズンのWSBK・スーパーバイク世界選手権でもタイトル争いを繰り広げるなど、サーキットでもその高性能を証明している。
2022年モデルは、基本的なメカニズムやスペックに関しては、これまでのモデルに準じた内容で、主な変更点はカラーリングだ。
カーボン製カウルをはじめ、オーリンズの電子制御サスやバフがけ仕上げのアルミタンクなどが装着される、スポーティさを追い求めた上級グレードの「YZF-R1M」。2022年モデルではカーボンとアルミの組み合わせによる高い質感を感じさせる仕上げを向上。「ブルーイッシュホワイトメタリック2」と呼ばれるボディカラーも、ブルーの面積を広げた新デザインに。
スタンダードモデルの「YZF-R1 ABS」は、色域の異なるブルーのコンビネーションで新世代のヤマハレーシングブルーを表現したデザインの「ディープパープリッシュブルーメタリックC」と、レーシーな造形美を際立たせるモダンなローコントラストの「ヤマハブラック」の2色を設定。
各モデルの税込価格は「YZF-R1M」が319万円、「YZF-R1 ABS」が236万5000円。2022年モデルは、「ヤマハモーターサイクル エクスクルーシブモデル」という扱いになり、YSPおよびアドバンスディーラーのみで販売される。
「YZF-R1 ABS WGP 60th Anniversary」は受注期間限定で発売
2022年は「YZF-R1 ABS」をベースに、ヤマハのロードレース世界選手権参戦60周年記念カラーを採用した「YZF-R1 ABS WGP 60th Anniversary」も受注期間限定モデルとして設定。
1980年のYZR500(0W48)をモチーフにしたという、白をベースに黄色いゼッケンベース、赤いストロボラインが目立つデザイン。ヤマハ製レーサーの伝統が、「YZF-R1 ABS」の最新デザインのフルカウルにもよく映えている。
スペシャルなカラーリングだけでなく、WGP参戦60周年記念エンブレム、ゴールドカラーのホイール、ブラック仕上げのブレーキ・クラッチレバーも装着されている。
こちらは受注期間がすでに終了し、2022年2月28日に発売。税込価格は247万5000円。
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ヤマハ「YZF-R1M」「YZF-R1 ABS」2022年モデルの主なスペック
全長×全幅×全高 | 2055×690×1165mm |
ホイールベース | 1405mm |
シート高 | 855mm(860mm) |
車両重量 | 201kg(202kg) |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 997cc |
ボア×ストローク | 79×50.9mm |
圧縮比 | 13.0 |
最高出力 | 200PS/13500rpm |
最大トルク | 11.5kgf・m/11500rpm |
燃料タンク容量 | 17L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24° |
トレール | 102mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・190/55ZR17(120/70ZR17・200/55ZR17) |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・ディスク |
※()内はYZF-R1M |
まとめ:小松信夫