2021年の全国白バイ安全運転競技大会が開幕
1996年(昭和44年)に第1回大会が鈴鹿サーキットで開催されてから、今年で51回目となる全国白バイ安全運転競技大会(以下、白バイ大会)。2021年は10月8日〜10日の3日間で開催されているが、8日の初日には公開競技として「バランス走行操縦競技」が初開催され、長い歴史に新たな1頁が刻まれた。
白バイ大会の競技は男性と女性選手の部に分かれ、女性の部は「傾斜走行操縦競技(スラローム)」のみが最終日に開催されており、第26回(1994年開催)で公開競技として初開催(4名の選手が参加)、第31回(1999年開催)より正式競技となった経緯がある。
以前から、白バイ操縦の基本を競うバランス競技を女性の部でも開催するべきであるとの意見もあり、女性警察官の活躍の機会を広げる意味も含めて、今回、公開競技として初開催されることとなったようだ。今回は29都府県警察から51名の女性選手が参加し、種目別競技のひとつとして上位3選手が最終日の閉会式で表彰を受ける。
新たな歩みを始めた白バイ大会 女性の部。初開催にも関わらず、さすがは各都府県警察の選抜選手、気合いの入ったシャープな走りで技を競い合っていたのが印象的だった。近い将来、正式種目として採用されれば、女性隊員の操縦技術向上や受傷事故防止の観点からも大きなメリットがあるだろう。何よりも全国の女性白バイ乗務員の励みになることは間違いない。今後の展開に期待大だ!!
まとめ:上野賢一