昔から若者に人気のある排気量帯の250cc。バイク不足が叫ばれる現在、よりいっそうその人気は高まっているように感じる。20歳代のライダー4人が250ccの魅力を考察!
まとめ:オートバイ編集部/写真:折原弘之/取材協力:バイカーズパラダイス南箱根
試乗車両はこの4台!
ホンダ「CBR250RR」
ヤマハ「YZF-R25 ABS」
スズキ「Vストローム250 ABS」
カワサキ「Z250」
250ccバイクの魅力を考察|20歳代ライダーのトークセッション
ビッグバイクより気軽で、原付二種よりも行動できる!
オートバイが売れない時代、そしてライダーはおじさんばかり——そんな統計が発表されることが多いオートバイ界だが、果たしてそうだろうか。
統計はあくまでも数字。しかし250ccに限って言えば、2017年から販売台数は増加の一途。この20年間でいちばん販売不振だった16年に比べると、20年は約160%の7万5000台弱が販売されているのだ。
その市場を支えるのが、この5年ほどで目に見えて増えた20歳代のライダーたちだ。
「250ccを中心とした普通免許モデルは、私の同世代に多いと思います」というのは、自らもYZF-R3を所有する十徳汐莉。
十徳「私がR3に乗っているからなのか、同世代のライダーで250ccに乗っている人は多い気がしますね」
松浦「雑誌で言われるライダー平均年齢50歳なんて、とても思えないほどまわりは同世代だよね。上の先輩だちとは行動エリアが違うのもあると思うけど」
小野塚「実際に免許とかバイクを持ってるのはその年代なのかもですね。実際にツーリングに出ると、出先で出会うのは僕らの同世代とセンパイたち、半々、って実感だよね」
大林「今日は250ccで往復250kmくらいツーングしましたけど、すごく楽ですよね。もちろん、大型モデルみたいにスピードが出るわけじゃないし、これを片道300km、って言われるとまた違っちゃうけど、日帰り300kmとかではまるでストレスがないです」
松浦「わりと軽い感じで出掛けられるよね。僕は古いドカに乗ってるから、遠出するとなると、前の日から周到な準備と覚悟が必要(笑)」
十徳「250ccって、十分行動範囲は広いですよね。いま125ccが街乗りで多いし、ツーリングしてる人も多いけど、やっぱり高速道路に乗れるのは大きい。私はR3で遠く四国までツーリングに行きましたし、もっと遠くまで行ってみたいですね」
小野塚「僕はもう20代も後半なんだけど、もっと若いうちからバイクに乗っていたかった。250ccってビッグバイクほどコストもかからないし、燃費だっていいから、あちこちバイクで出かけて経験を積みたかったな」
十徳「そうそう、私いつでもどこでもバイクですもん。電車はほとんど乗らない、クルマは大荷物のある日と雪の日くらい?(笑)結局、バイクは自由に動けるのがイイ!」
大林「それを考えるとビッグバイクもいいけど、気軽に乗ろうって思えるのは250ccか400ccくらいだよね。でも今日ツーリングしてみて、400ccの必要性は感じなかったなぁ」
小野塚「燃費ってどれくらい?」
十徳「CBR250RRが約29km/L、YZF-R25が約35km/L、Z250が約30km/L、Vストローム250が31km/Lってところ」
大林「分かってはいたけど、250ccは燃費も良いってことで、行動範囲が広がって、その分、思い出が増える気がします! 強引なまとめだった?」
まとめ:オートバイ編集部/写真:折原弘之/取材協力:バイカーズパラダイス南箱根