まとめ:オートバイ編集部/写真:折原弘之/取材協力:バイカーズパラダイス南箱根

十徳汐莉
webオートバイのスタッフとして、ムービーカメラを振り回す日もあれば、試乗ライダーで登場することも。普段乗りはYZF-R3で、初期モデルの顔つきLOVE。「新型、どうして顔つき変えちゃったんだろう」

松浦翔太
普段の愛車はベベルギア世代のドゥカティ900SS、好きなバイクはどうしても旧車の雰囲気を持つモデル。「最新モデルは、セル一発で始動して、トラブルなく長距離を走れるありがたみを感じます」

小野塚雅人
買いたいバイクが価格高騰してしまって、愛車を購入できないでいる若手俳優。狙いはやっぱり旧車で、空冷エンジンの中型モデルなんかいいなぁ、と。そのカテゴリーが軒並み値段あがってるんです!

大林和恵
2020年には念願の大型免許も取得し、ドゥカティスクランブラーを購入! 街乗りもしたいしツーリングもしたい用途に、今回の250ccも1台欲しい。ちなみにほんの半年前まで2ストモデル・CRM250ARを所有。
試乗車両はこの4台!
ホンダ「CBR250RR」

Honda CBR250RR
総排気量:249cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:790cc
車両重量:168kg
税込価格:82万1700円~

2気筒エンジン最高の41PSをマークする水冷並列ツイン。バックトルクを低減するアシスト&スリッパークラッチも採用。

ギアポジ表示つき液晶メーターはオド&ツイントリップ、トリップAの瞬間&平均燃費を表示。ラップタイマー機能も搭載。
ヤマハ「YZF-R25 ABS」

YAMAHA YZF-R25 ABS
総排気量:249cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:780mm
車両重量:170kg
税込価格:65万4500円

直押し式バルブ、浸炭コンロッド、アルミ鍛造ピストンを使用した水冷並列ツイン。低中回転域のトルクも扱いやすい。

現行モデルは倒立フォークを採用。特にブレーキングの安定性が向上。ブレーキはシングル+片押し2ポッドキャリパー。

ライト中央にエアインテークを持つデザインは、ヤマハのMotoGPマシンイメージ。現行モデルはハンドルも低く設定。

ギアポジション表示つきデジタル液晶メーターはオド&ツイントリップ、瞬間&平均燃費、オイル交換時期表示機能を持つ。
スズキ「Vストローム250 ABS」

SUZUKI V-Strom250 ABS
総排気量:248cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:800mm
車両重量:189kg
税込価格:61万3800円

他モデルと横並びではなく、SOHC2バルブツインを搭載。極低回転域のトルクの厚さ、扱いやすさはナンバー1。

アドベンチャーらしく高さのあるハンドルでライディングポジションは快適のひとこと。ナックルガードは標準装備。

ギアポジション表示つき、オド&ツイントリップ、平均燃費などを表示する液晶メーター。左側に12V電源供給ソケットつき。

アルミキャリアと、純正アクセサリーのパニアケース用ステーも標準装備。アタッチメント追加なくケースを搭載できる。
カワサキ「Z250」

Kawasaki Z250
総排気量:248cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:795mm
車両重量:164kg
税込価格:61万500円

バランサーつきの水冷並列ツインを採用。広い回転域でのトルクを発揮し、アシスト&スリッパークラッチを標準装備。

Z1000と同サイズのΦ310mmペタルディスクに2ピストンキャリパーを採用。タイヤはダンロップ製アローマックス。

Z250専用デザインのメーター。アナログ的スタイルのデジタル指針で、オド&ツイントリップ、瞬間&平均燃費などを表示。

Ninja250との大きな違いは、このバーハンドル。グリップ位置も高く手前に引かれ、リラックスしたポジションで走れる。
250ccバイクの魅力を考察|20歳代ライダーのトークセッション
ビッグバイクより気軽で、原付二種よりも行動できる!
オートバイが売れない時代、そしてライダーはおじさんばかり——そんな統計が発表されることが多いオートバイ界だが、果たしてそうだろうか。
統計はあくまでも数字。しかし250ccに限って言えば、2017年から販売台数は増加の一途。この20年間でいちばん販売不振だった16年に比べると、20年は約160%の7万5000台弱が販売されているのだ。
その市場を支えるのが、この5年ほどで目に見えて増えた20歳代のライダーたちだ。

「250ccを中心とした普通免許モデルは、私の同世代に多いと思います」というのは、自らもYZF-R3を所有する十徳汐莉。
十徳「私がR3に乗っているからなのか、同世代のライダーで250ccに乗っている人は多い気がしますね」
松浦「雑誌で言われるライダー平均年齢50歳なんて、とても思えないほどまわりは同世代だよね。上の先輩だちとは行動エリアが違うのもあると思うけど」

小野塚「実際に免許とかバイクを持ってるのはその年代なのかもですね。実際にツーリングに出ると、出先で出会うのは僕らの同世代とセンパイたち、半々、って実感だよね」
大林「今日は250ccで往復250kmくらいツーングしましたけど、すごく楽ですよね。もちろん、大型モデルみたいにスピードが出るわけじゃないし、これを片道300km、って言われるとまた違っちゃうけど、日帰り300kmとかではまるでストレスがないです」

松浦「わりと軽い感じで出掛けられるよね。僕は古いドカに乗ってるから、遠出するとなると、前の日から周到な準備と覚悟が必要(笑)」
十徳「250ccって、十分行動範囲は広いですよね。いま125ccが街乗りで多いし、ツーリングしてる人も多いけど、やっぱり高速道路に乗れるのは大きい。私はR3で遠く四国までツーリングに行きましたし、もっと遠くまで行ってみたいですね」

小野塚「僕はもう20代も後半なんだけど、もっと若いうちからバイクに乗っていたかった。250ccってビッグバイクほどコストもかからないし、燃費だっていいから、あちこちバイクで出かけて経験を積みたかったな」
十徳「そうそう、私いつでもどこでもバイクですもん。電車はほとんど乗らない、クルマは大荷物のある日と雪の日くらい?(笑)結局、バイクは自由に動けるのがイイ!」

大林「それを考えるとビッグバイクもいいけど、気軽に乗ろうって思えるのは250ccか400ccくらいだよね。でも今日ツーリングしてみて、400ccの必要性は感じなかったなぁ」
小野塚「燃費ってどれくらい?」

十徳「CBR250RRが約29km/L、YZF-R25が約35km/L、Z250が約30km/L、Vストローム250が31km/Lってところ」
大林「分かってはいたけど、250ccは燃費も良いってことで、行動範囲が広がって、その分、思い出が増える気がします! 強引なまとめだった?」
編集部からおよそ150km、往復300kmのツーリングコースとなるバーカーズパラダイス南箱根さんにお邪魔しました。往復300km、250ccツーリングにぴったりの距離です!
まとめ:オートバイ編集部/写真:折原弘之/取材協力:バイカーズパラダイス南箱根