発売予定は2022年春で、月刊『オートバイ』による予想価格は101~105万円。
まとめ:オートバイ編集部

スーパースポーツのような、クラスの最先端を行く尖ったスペックではないが、Z650RSは扱いやすく、幅広い層のライダーが爽快な走りを楽しめるよう、Z650をベースとしたバランスの取れたメカニズムを採用している。以下、各部にスポットを当ててみよう。
カワサキ「Z650RS」各部装備・ディテール解説(メカニズム)
エンジン

エンジンはZ650譲りの649cc水冷並列ツイン。ラジエターもコンパクトなサイズなので、オーソドックスなスタイルの中でも自然に見える。

このエンジンはER-6系から熟成を重ねて発展してきたもの。180度クランクを採用し、最高出力は68PSとZ650と同じスペック。

マフラーは基本的にはZ650と同様のレイアウトだが、サイレンサーカバーは新形状。ザッパーのスリムな雰囲気に意外なほど似合う。

求められるパワー特性に合わせて必要な管長を稼ぐために、エキゾーストパイプは複雑にうねった形状。ここもZ650のものを踏襲している。
フレーム・足回り

Z650譲りの高張力鋼を使用した軽量なトレリスフレーム。シートレールの部分は、テールデザインに合わせて角度を抑えたフラットなものとしている。

スチール製スイングアームもZ650と同じものを使用。単体重量4.8kg、形状にこだわることで軽快で自然なハンドリングに貢献。

リアサスはカワサキお得意のホリゾンタルバックリンク式。ショックユニットとリンクをスイングアーム上側に起き、マスの集中化も図る。

ホイールはZ900RSと同パターンのマルチスポークタイプのデザイン。細身のスポークがモダンだが、ゴールドカラーでスポーティさを強調。

ホイール径は前後17インチ。タイヤサイズはフロントが120/70、リアが160/60と、ホイールのデザイン自体は異なるが、サイズはZ650同様。
カワサキ「Z650RS」純正アクセサリー

ラジエターガードパネルは、機能面だけでなくルックスのアクセントにもなる。

転倒時にダメージを最小限に抑えるフレームスライダーも純正オプションで設定。

フレーム側面のスイングアームピポットカバーを、上質な仕上げとしたものも用意。

ノーマルにはない、快適性の高まるしっかりとしたタンデムグリップも装着可能。

取り回しに便利に使えて、荷掛けフックとしても活用できるサイドグリップも設定。

シート下のスペースには、電源供給に使えるUSBポートを増設することも可能だ。
プロモーションビデオとディテール紹介の動画
2022 Kawasaki Z650RS | Official Feature Video | The Retrovolution Begins
www.youtube.com2022 Kawasaki Z650RS | Official Action Video | the Retrovolution begins
www.youtube.comカワサキ「Z650RS」主なスペック (欧州仕様)
全長×全幅×全高 | 2065×800×1115mm |
ホイールベース | 1405mm |
最低地上高 | 125mm |
シート高 | 820mm |
車両重量 | 187kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 649cc |
ボア×ストローク | 83.0×60.0mm |
圧縮比 | 10.8 |
最高出力 | 50.2kW(68PS)/8000rpm |
最大トルク | 64N・m(6.5kgf・m)/6700rpm |
燃料タンク容量 | 12L |
変速機形式 | 6速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C (58W)・160/60ZR17M/C (69W) |
ブレーキ形式(前・後) | Φ300mmダブルディスク・Φ220mmシングルディスク |
まとめ:オートバイ編集部