ヤマハ「シグナス グリファス」の特徴
「シグナスX」の後継モデル、フルモデルチェンジでパワー&燃費を約20%アップ
「シグナス グリファス」は「シグナスX」のスポーティさを受け継いだ、軽快な走りの125ccスクーターとして、“Advanced Total Performance Sport”をコンセプトに開発された。
最大の特徴は、シグナスシリーズ初の水冷エンジンの搭載。排気量124ccのブルーコアエンジンはコンパクトなサイズで、高燃焼効率、ロスの低減、冷却性を追求して走りの楽しさと燃費・環境性能を両立した。混合気のタンブルを効果的に発生する燃焼室形状、圧縮比アップ、カムの吸気側リフト量を6000rpmを境に切り替える可変バルブ機構・VVAなどを採用。
「シグナスX」から20%以上パワーアップ、燃費も約20%向上を達成した。セルモーターとジェネレーターが一体のSMGを採用し、静粛で振動の少ない始動も可能となった。
しなやかさと剛性をバランスさせ、エンジン搭載位置や重心位置も最適化するために、アンダーボーンフレームも新設計。「シグナスX」と同じくホイール径は前後12インチだが、ホイールベースを延長、キャスター角をやや寝かせたディメンションとなり、良好な直進安定性と軽快さを両立。シート下収納の容量確保にも配慮された造りだ。
サスペンションはΦ33mmの正立フロントフォークとリアツインショックで、減衰力特性を最適化することで落ち着いた乗り心地に仕上げられている。
「シグナス グリファス」のスタイリングは、シグナスの伝統である「安定感のある乗り味」と「スポーティさ」をベースに、「Glaring Predator」コンセプトを取り入れてリファイン。張りのある曲面で構成されたダイナミックなデザインで、「シグナスX」では1灯式だったLEDヘッドライトがデュアルヘッドライトとなりフロントマスクの表情を、どう猛な肉食動物を想わせるものに一新。
コミュータ的に使われることの多い原付2種スクーターだけに、もちろん街乗りに欠かせない実用的な装備も充実している。シート下の収納スペースは容量28L、その前方にはヘルメットフックを2個装備。
メーターパネルは見やすい大型の液晶パネルで、バータイプのタコメーターとデジタル表示のスピードメーターを中央に配置したスポーティなデザイン。フロントポケット部上部にはスマートフォンなどを充電できるUSBポートも用意。給油のしやすさに配慮したフロント給油口も使い勝手抜群だ。
シグナス グリファス の主だった装備
ヤマハ「シグナス グリファス」のカラー・発売日・価格
「シグナス グリファス」のカラーバリエーションは、グラフィックの入ったブルーイッシュグレーソリッド(グレー)、ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)2色と、ソリッドカラーのブラックメタリックX(ブラック)、ホワイトメタリック1(ホワイト)の2色の計4色を用意。
また、2022年モデルのYZF-R1などに設定されている、ヤマハの世界GP参戦60年を記念したスペシャルカラーを採用したモデル「WGP 60th Anniversary」も1000台限定で販売される。
この「シグナス グリファス」は、2021年12月23日発売予定。税込価格は35万7500円。限定モデルの「WGP 60th Anniversary」は2022年2月24日の発売が予定されていて、こちらの価格は税込36万8500円だ。
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ヤマハ「シグナス グリファス」の主なスペック
全長×全幅×全高 | 1935×690×1160mm |
シート高 | 785mm |
車両重量 | 125kg |
エンジン形式 | 水冷4ストOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 124cc |
ボア×ストローク | 52×58.7mm |
圧縮比 | 11.2 |
最高出力 | 12PS/8000rpm |
最大トルク | 1.1kgf・m/6000rpm |
燃料タンク容量 | 6.1L |
変速機形式 | Vベルト無段変速 |
キャスター角 | 26°30′ |
トレール | 90mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70-12・130/70-12 |
ブレーキ形式(前・後) | ディスク・ディスク |
まとめ:小松信夫