※本記事は月刊オートバイ2021年6月号の記事をWEB用に再編集したものです。
K3の次は250!?今度は「ジュニア」が復活か?
メグロは、戦前から大排気量モデルを販売していたメーカーで、1964年の東京オリンピックでは、聖火リレーの先導を務めた白バイにも正式採用された名門ブランド。後にカワサキに吸収合併されたが、令和の時代にカワサキが復活させた。それが、2021年2月に発売された「メグロK3」で、1964年発表の「カワサキ500メグロK2」の後継機にあたる。
そして、同じ展開が今度は250で見られるかも知れないのだ!
メグロは大排気量モデルで名を馳せたブランドだが、250ccでも「ジュニア」という名機が存在する。空冷単気筒エンジンを採用したスタイルは、大型モデルと変わらぬ美しい佇まいを誇る。
これは、1992年にデビューしたエストレヤのモチーフにもなっており、エストレヤから再びメグロへ回帰して復活を遂げようとしているのだ。
W800ベースでK3が生まれたように、エストレヤもメグロに?
メグロがK3として復活できたのは、ベース車となるW800がモデルチェンジしたタイミングで、排ガス規制に対応したエンジンやABSを装備した車体があったことが大きい。しかし、本誌がメグロジュニアS9と予想する250cc版がデビューするためのベース車は現在は存在しない。
メグロジュニアを現代にオマージュした存在だったエストレヤは、2017年を最後にラインナップから姿を消しており、ジュニア復活のためには、新たなプラットフォームが必要だ。
エストレヤは、W250というネーミングで現在でもアジア地域で販売が続けられており、これを排ガス規制に適合させることがまず考えられるが、約30年前の古い設計であることから、エンジンを新規開発する可能性も高いだろう。SR400は生産終了したが、メグロの250が発売されれば、ジュニアS9はその穴を埋めてくれる存在になりそうだ。
※本記事は月刊オートバイ2021年6月号の記事をWEB用に再編集したものです。