2021年11月23日、ホンダはイタリアのミラノで11月25日から一般公開される「EICMA 2021」に出展するモデルを発表した。この記事では、そこで登場する2022年モデルのCBR1000RR-R FIREBLADE/SPと同時に発表された「CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary」を紹介する。

「CBR900RR」の誕生から30年、初代モデルをモチーフとした記念カラーが登場

画像: Honda CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary 欧州仕様・2022年モデル 総排気量:998cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:830mm 車両重量:201kg

Honda CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary
欧州仕様・2022年モデル

総排気量:998cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:830mm
車両重量:201kg

2020年にフルモデルチェンジを受け、ホンダのMotoGPマシン・RC213Vからさまざまなフィードバックを受けた最新技術を結集して開発された、ホンダ製スーパースポーツの最高峰「CBR1000RR-R ファイアーブレード」と上級モデルの「CBR1000RR-R ファイアーブレードSP」の2022年モデルが登場した。

このモデルにはスタンダードモデルの他に、ファイアーブレードのデビュー30周年を記念した限定モデル「CBR1000RR-R ファイアーブレードSP 30thアニバーサリー」が存在する。

これは1992年の初代「CBR900RRファイアーブレード」のカラーリングを、当時担当したデザイナーが再現したボディカラーを与えられているのが特徴。さらにトップブリッジにはシリアルナンバー、タンク上面には記念ロゴが入っている。

またエンジン起動時には、液晶メーターにこの記念モデルだけの画面アニメーションも表示されるようになっている。

なお、通常モデルの「CBR1000RR-R ファイアーブレード」と「CBR1000RR-R ファイアーブレードSP」も含めて、優れた空力特性を備えたカウリングや、フレーム、ハイグレードなサスペンション、多くの電子制御デバイスといった、RC213V譲りともいえるハイレベルな造りのメカニズムや、カラーリングまで含めて基本的には従来のものが受け継がれている。

画像1: 「CBR900RR」の誕生から30年、初代モデルをモチーフとした記念カラーが登場

しかし、最高出力160kW(≒218PS)という強力な1000cc水冷直4エンジンは、吸気ポートやエアボックス、ファンネル、エキゾーストパイプが見直されて、中速域での力強さをプラス。合わせてファイナルスプロケットを40Tから43Tに変更して、2次減速比のショート化で加速性能も向上。

画像2: 「CBR900RR」の誕生から30年、初代モデルをモチーフとした記念カラーが登場

また、トラクションを効率的に得られる電子制御デバイスのHSTC・セレクタブルトルクコントロールも、スーパーバイクレースなどで得られたノウハウを取り入れてより洗練された制御に進化。合わせてスロットルフィールも改善された。

画像: 【公式動画】New 2022 Fireblade SP 30th Anniversary www.youtube.com

【公式動画】New 2022 Fireblade SP 30th Anniversary

www.youtube.com

ホンダ「CBR1000RR-R ファイアーブレードSP 30thアニバーサリー」の主なスペック

全長×全幅×全高2100×745×1140mm
ホイールベース1460mm
シート高830mm
車両重量201kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量1000cc
ボア×ストローク81×48.5mm
圧縮比13.4
最高出力160kW/14500rpm
最大トルク112Nm/12500rpm
燃料タンク容量16.1L
変速機形式6速リターン
キャスター角24°
トレール102mm
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17・200/55ZR17
ブレーキ形式(前・後)φ330mmダブルディスク・φ220mmディスク

まとめ:小松信夫
※写真は一部、実車と異なる場合がございます。

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