「CBR900RR」の誕生から30年、初代モデルをモチーフとした記念カラーが登場
2020年にフルモデルチェンジを受け、ホンダのMotoGPマシン・RC213Vからさまざまなフィードバックを受けた最新技術を結集して開発された、ホンダ製スーパースポーツの最高峰「CBR1000RR-R ファイアーブレード」と上級モデルの「CBR1000RR-R ファイアーブレードSP」の2022年モデルが登場した。
このモデルにはスタンダードモデルの他に、ファイアーブレードのデビュー30周年を記念した限定モデル「CBR1000RR-R ファイアーブレードSP 30thアニバーサリー」が存在する。
これは1992年の初代「CBR900RRファイアーブレード」のカラーリングを、当時担当したデザイナーが再現したボディカラーを与えられているのが特徴。さらにトップブリッジにはシリアルナンバー、タンク上面には記念ロゴが入っている。
またエンジン起動時には、液晶メーターにこの記念モデルだけの画面アニメーションも表示されるようになっている。
なお、通常モデルの「CBR1000RR-R ファイアーブレード」と「CBR1000RR-R ファイアーブレードSP」も含めて、優れた空力特性を備えたカウリングや、フレーム、ハイグレードなサスペンション、多くの電子制御デバイスといった、RC213V譲りともいえるハイレベルな造りのメカニズムや、カラーリングまで含めて基本的には従来のものが受け継がれている。
しかし、最高出力160kW(≒218PS)という強力な1000cc水冷直4エンジンは、吸気ポートやエアボックス、ファンネル、エキゾーストパイプが見直されて、中速域での力強さをプラス。合わせてファイナルスプロケットを40Tから43Tに変更して、2次減速比のショート化で加速性能も向上。
また、トラクションを効率的に得られる電子制御デバイスのHSTC・セレクタブルトルクコントロールも、スーパーバイクレースなどで得られたノウハウを取り入れてより洗練された制御に進化。合わせてスロットルフィールも改善された。
ホンダ「CBR1000RR-R ファイアーブレードSP 30thアニバーサリー」の主なスペック
全長×全幅×全高 | 2100×745×1140mm |
ホイールベース | 1460mm |
シート高 | 830mm |
車両重量 | 201kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 1000cc |
ボア×ストローク | 81×48.5mm |
圧縮比 | 13.4 |
最高出力 | 160kW/14500rpm |
最大トルク | 112Nm/12500rpm |
燃料タンク容量 | 16.1L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24° |
トレール | 102mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・200/55ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | φ330mmダブルディスク・φ220mmディスク |
まとめ:小松信夫
※写真は一部、実車と異なる場合がございます。