写真:鶴身 健 ※撮影車両はアクセサリー装着テスト用のプロトタイプで、国内仕様とは細部が異なります
実車はスリムでコンパクト!
往年のZ650を思わせる、ストライプの入ったグリーンのカラーとゴールドのホイールが、なかなかの高級感を醸し出しているZ650RS。スタイリングはまごうことなき「RS」ですが、650RSは兄貴分の900RSより一回りコンパクトでスリムです。ここで両車のサイズを比べてみましょう。
項目 | Z650RS | Z900RS |
---|---|---|
全長 | 2065mm | 2100mm |
全幅 | 800mm | 865mm |
全高 | 1115mm | 1150mm |
ホイールベース | 1405mm | 1470mm |
実車にまたがってみて、まず感じるのはスリムさ。さすが2気筒、といったところですが、Z900RSよりかなり細くなっていても、受ける印象はまぎれもなく「RS」のイメージ。美しい、均整の取れたプロポーションです。
足つきはまずまず。ローシート導入の可能性にも期待!
今回撮影した実車は海外モデルの試作車ということで、欧州などで標準のシート(820mm)を装着していました。海外ではオプションで800mmのローシートも用意されており、国内仕様はこちらが標準か…という気もしますが、またがった印象では、身長170cm台のライダーでかかとが少し浮くかな、程度で、足つきに困ることはなく、引き起こし、取り回しも非常に軽かったです。
ちなみに、シート高や車重、燃料タンク容量などをZ900RSと比べてみますと…
項目 | Z650RS | Z900RS |
---|---|---|
シート高 | 820mm | 800mm |
最低地上高 | 125mm | 130mm |
車重 | 187kg | 215kg |
燃料タンク容量 | 12L | 17L |
という感じで、650の方が軽くてスリム。気がかりなのは燃料タンク容量で、12Lという数字はベースのZ650よりも3Lほど少なくなっています。もともと燃費は良いバイクなので、ツーリングで困ることはないと思うのですが…このあたりは、ロングツーリング試乗で確かめてみたいですね。
各部の質感。高し!さすがはRS
エンジンや各部パーツの質感の高さはさすがRSと言ったところ。Z650RSオーナーは、さぞかし愛車を眺めながら飲むコーヒーが旨いことでしょう。ブラック仕上げのエンジンは空冷風のダミーフィンこそありませんが、スポーティだし、エンジンが前面に出過ぎない感じも個人的には好印象。
前後に装着している、Z900RSタイプのスポーク風デザインのキャストホイールも良く似合います。Z650譲りの床下ショートマフラーも違和感ナシ。眺めていて飽きない1台です。
純正アクセサリーも楽しみ!
撮影車は、タンクの大文字「KAWASAKI」エンブレム、タンクパッド、スライダー、インジケーターカバーなどを装着したテスト車両でしたが、それぞれの純正アクセサリーもマッチングが良く、オーナーが欲しがるアイテムばかり。このうちどれが国内販売されるのかは未定ですが、Z650RSはカスタムの楽しみもまた大きそうです。
発売までまだ少しありますが、Z650RSが欲しい!という皆さん、もう少し首を長くして待ちましょう。間もなく発売の月刊『オートバイ』1月号では、そんなZ650RSの海外試乗速報もお届けしていますので、是非こちらも読んでみてください!