2021年の大ヒットモデル、ホンダ「GB350」と「GB350S」。そのクラシカルなスタイリングをより際立たせるスリップオンマフラーがアールズ・ギアから発売された。装着車両を試乗してみた感想をお伝えしよう。
文:太田安治/写真:南 孝幸

アールズ・ギア「GB350/GB350S用 ワイバンクラシック スリップオンマフラー」|テスト&レポート

画像: r’s gear ワイバンクラシック スリップオンマフラー 税込価格:60,000円(ポリッシュ)/66,000円(ブラック)

r’s gear ワイバンクラシック スリップオンマフラー

税込価格:60,000円(ポリッシュ)/66,000円(ブラック)

現代に蘇ったキャブトンマフラー

1960年代のホンダ車を彷彿とさせるフォルムが目を惹くGB350。純正マフラーも車体デザインとのバランスを取ってシンプルな逆テーパー形状のメガホンタイプを装着して見事に完成されたルックスになっているが、さらにクラシカルなイメージに変身させるマフラーがアールズ・ギアから登場。旧車ファンなら誰もが知っているキャブトンタイプのデザインで仕上げられている。

「キャブトン」は大正末期から昭和31年まで存在したみずほ自動車が製作したオートバイのブランド名。その一号車に装着されていたマフラーはサイレンサー部分が太い円筒で、テールパイプ部分が細いことが特徴。

この形状を手本にした汎用マフラーは60年代の人気カスタムパーツだった。アールズ・ギアの製品は完全な円筒ではなく、後方に向かって若干絞ったテーパー形状とし、クラシカルなイメージの中にスポーティなスパイスを効かせた造形になっている。

スリップオンタイプなのでピークパワーに大きな差はなく、GBのマイルドな加速感、どこか牧歌的なクルージング感覚は保たれたまま。ただ、GBの魅力が最も光る2000〜4000回転での単気筒らしい力強さと、純正よりも低音が強調されたサウンドははっきり体感できる。

加えてスロットル全閉から急に開けたときのストールも解消。GBカスタム、はじめの一歩に最適だと思う。

画像: 丁寧な磨きや溶接による美しい仕上がりはさすが。重量は純正の3.3㎏に対し、2.2㎏と軽量に仕上がっている。 クルージング中の音量はノーマルと大差ないが、加速時は純正マフラーよりも低音の効いた重厚なサウンドを響かせる。

丁寧な磨きや溶接による美しい仕上がりはさすが。重量は純正の3.3㎏に対し、2.2㎏と軽量に仕上がっている。

クルージング中の音量はノーマルと大差ないが、加速時は純正マフラーよりも低音の効いた重厚なサウンドを響かせる。

ぴったりと車体に沿って取り付けられるのは豊富な設計実績と高い加工精度の表れ。政府認証製品なので車検もこのままでOKだ。

画像: パワー、トルクとも全回転域で向上。体感的には2000〜4000回転でスロットルを開けた際の押し出し感が明らかに強くなっていた。

パワー、トルクとも全回転域で向上。体感的には2000〜4000回転でスロットルを開けた際の押し出し感が明らかに強くなっていた。

画像: ホンダ「GB350」のクラシカルさを際立たせるマフラー|アールズ・ギア「ワイバンクラシック スリップオンマフラー」をテスト

テスター太田安治の欲張りリクエスト

アールズ・ギア製品だけにスリップオンとはいえ手抜き一切なしのハイグレードな仕上がり。テーパーなしの完全円筒形サイレンサーとか、地面と水平のデザインといったバリエーションが増えると嬉しい。

文:太田安治/写真:南 孝幸

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