文:オートバイ編集部
ヤマハ新型「XSR900」のメカニズム
新型MT-09と同じ、大改良されたフレームやエンジンを得た新型XSR。先代から定評のあった爽快な走りの面でも進歩することになり、動力性能もハンドリングも大きくレベルアップ!

水冷並列3気筒エンジンは、排気量を従来モデルの845ccから、ストロークアップで890ccまで拡大。コンパクトな燃焼室による素早く効率の良い燃焼で高いトルクを引き出し、最高出力119PSにまでパワーアップ。
エンジン後下方に収まっているマフラー。マスの集中化を狙ったデザインで、サイドへの張り出しがないスマートなスタイルにも貢献。

シフトアップ、シフトダウンの双方向に対応するクイックシフトシステムも標準装備。アシスト&スリッパークラッチも同様だ。

写真はMT-09で新設計されたアルミフレーム。ただしシート周りが大きく異なるため、サブフレームはXSR用にデザインされた。

軽量で強度にも優れたスピンフォージドホイールを採用。ブレーキはラジアルマウントの対向4ポットキャリパー&Φ298mmローター。

KYB製の倒立フロントフォークはフルアジャスタブルタイプで、ライダーの好みに応じて細かなセッティングが可能だ。

アルミ製のスイングアームは、先代XSRよりも55mm長いボックス構造のもの。ホイールベースは新型MT-09より65mm長い。

前方に傾斜したレイアウトに変更されたリンクタイプのリアサスペンション。ユニット自体はKYB製のものでフルアジャスタブルタイプ。

MT-09ではニッシン製だったブレーキマスターシリンダーだが、XSRではブレンボ製に変更されている。

ハンドル左側のスイッチボックスから、液晶メーターでの電子制御デバイスの設定などを行えるようになっている。
ヤマハ新型「XSR900」の主なスペック
欧州仕様のスペック
全長×全幅×全高 | 2155×860×1155mm |
ホイールベース | 1495mm |
シート高 | 810mm |
車両重量 | 193kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒 |
総排気量 | 890cc |
ボア×ストローク | 78×62.1mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 87.5kW(119PS)/10000rpm |
最大トルク | 93N・m(9.5kgf・m)/7000rpm |
燃料タンク容量 | 14L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 25° |
トレール | 108mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・180/55ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ298mmダブルディスク・Φ245mmディスク |
文:オートバイ編集部