文:オートバイ編集部
ヤマハ新型「XSR900」の特徴
新型MT-09をベースとし、ポテンシャルをアップ!
2016年登場の初代XSR900は、MT-09の水冷並列3気筒エンジンやアルミ製フレームといったメカニズムを採用、加えてトラクションコントロール、スリッパークラッチといった装備を加えながら、ヤマハの歴史を背景にしたレトロなスタイリングを組み合わせたモデル。オーソドックスなスポーツモデルのスタイルに、高いパフォーマンスを合体させた個性的なモデルとして、幅広い層から支持された。
今回モデルチェンジを果たした新型のXSR900も、基本的に従来モデルと同様の成り立ちだが、ベースのMT-09がモデルチェンジされたのに合わせ、排気量を拡大されたエンジン、新しいフレームでポテンシャルをアップ。スタイリングも、モダンでスポーティな新しいデザインになり、大きく魅力を高めての登場となっている。
大胆フォルムにヘリテイジの“ゴロワーズカラー”採用!
新型XSR900のスタイリングは、丸型ヘッドライトが強調されたフロントマスクや、タンクの形状などには従来モデルの雰囲気を残すものの、シートやテール周りのデザインやディテールの処理を大きく変更。MT-09ベースのメカニズム、中でもデルタボックス風のフレームとヤマハの伝統を活かしたスタイリングとのマッチングもなかなかのものだ。
加えてそのカラーリングも、プロモーション動画などにも登場している往年のWGPライダー、C・サロンが1980年代に駆っていたGPマシン・YZR500のゴロワーズカラーを想わせるブルーがフィーチャーされていて、クラシック色の濃かった従来モデルより、1980年代的なテイストを感じさせるレトロモダンなモデルへと変身した。
イメージキャラクターはクリスチャン・サロン
クリスチャン・サロンは1955年生まれ、フランス出身の元レーシングライダー。1976年に世界GPデビュー、引退する1990年まで一貫してヤマハのマシンを駆り、主に250cc、500ccクラスで活躍。1984年には250ccクラス世界チャンピオンを獲得。速さも一級品だが、すでにハングオン全盛だった中、美しいリーンウイズで走る姿も注目された。長年フランスのタバコブランド・ゴロワーズのサポートを受けていたため、ゴロワーズカラーの印象が強い。
MT-09ベースながら個性も活かした設定
ベースモデルがMT-09ということもあって、新型のXSR900のメカニズムはMT譲りのものがメインとなる。
エンジンは排気量を890ccに拡大してパワーアップを図り、あわせて大幅な軽量化も果たした水冷並列3気筒。車体は剛性バランスを最適化しながら軽量化を実現した新設計のアルミフレームや、リンク方式を変更したリアサスペンション、スピンフォージド製法による軽量で強度も高いホイールなど、走りのパフォーマンス向上に直結するコンポーネンツとなっている。
ただしXSRは完全にMTと共通というわけではなく、スイングアームはMTより長い設定となるほか、フロントのブレーキマスターシリンダーも異なり、クルーズコントロールが標準装備されるなど、細部の違いは多岐にわたっている。
ヤマハ新型「XSR900」のカラーバリエーション
欧州では2色のボディカラーが発表された。
レジェンドブルー
ミッドナイトブラック
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