文:オートバイ編集部
スズキ新型「KATANA」の各部装備・ディテール解説

昼間はコントラストが高く見やすい、白ベースの表示に切り替わる。表示内容は変わらないが、下部のマークは「刀」ロゴとなった。

メーターパネルは、引き続き反転表示パネルを使用。2022年モデルでは、夜間走行時に見やすいアンバーカラーのバックライトとなる。

アッパーカウル側面には、日本刀と漢字を組み合わせて図案化した伝統の「刀」マークが描かれて存在を誇示する。

タンクサイドに深く刻まれたプレスラインは日本刀をイメージしたもの。1981年から続く、カタナのアイデンティティでもある。
GSX-R1000用を発展させたエンジンをさらに改良、ユーロ5規制をクリアするのと同時に、より広く滑らかなトルク特性も得ている。
上部クランクケースのボルト穴の改良といった細かな煮詰めによって、2022年モデルのエンジンは耐久性も大きく向上した。

4-2-1レイアウトの排気系は、シャープなルックスはそのまま、内部構造の変更でユーロ5対応し、同時にとスポーティなサウンドも実現。

カムはプロフィールが見直され、バルブのオーバーラップを減少。特に低中速域でのパフォーマンス向上と、排ガスのクリーン化を両立。

新しく採用された電子スロットルボディは、ボアサイズを縮小。アイドリング速度制御と出力特性のバランスを改善した。

新しいエアクリーナーボックスは、吸気抵抗を低減する内部構造となった。容量はわずかに減少したが、重量が軽くなった。

ダウン、アップの双方向で使えるクイックシフトシステムを採用。スポーツランだけでなく、長時間走行での疲労を軽減することもできる。

クラッチアシストシステム(SCAS)はアシスト機能が進化、前世代のスリッパークラッチを超えるスムーズさと操作性を獲得。

ハンドルバーブラケットはラバーマウントされ、ライダーの手に伝わる振動の量を減らして快適性の向上させ疲労を軽減する。

左側のハンドルスイッチボックスには、電子制御デバイスの設定操作に使用するためのスイッチが設けられている。

ツートンカラーのシートはなめらかな形状で、快適なポジションをキープしやすく、さらにタンデム時の快適性にも配慮された造り。
スズキ新型「KATANA」の主なスペック
全長×全幅×全高 | 2125×830×1110mm |
ホイールベース | 1460mm |
シート高 | 825mm |
車両重量 | 215kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 999cc |
ボア×ストローク | 73.4×59mm |
圧縮比 | 12.2 |
燃料タンク容量 | 12L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 25° |
トレール | 100mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・190/55ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・ディスク |
文:オートバイ編集部