2019年のEICMAでカワサキが展示していたEVコンセプト、その走行実験車の実物が2021年10月に初公開された。実車を見ながら、どのような特徴があるのか、各部を見ていこう。
カワサキ製EVスポーツバイクは完成間近か?
4速マニュアル採用の本格EVスポーツ
ハイブリッドモデルや水素エンジンの開発も進めているカワサキ。なかでも現在もっとも普及が早そうだと目されているのがEVだ。車体が小さく、バッテリーの搭載量に制約のある二輪の世界では、航続距離に見合ったスクーター型やビジネスモデルなどのEVが盛んだが、スポーツモデルを重視するカワサキは早くからEVスポーツの開発に着手、2019年のEICMA(ミラノショー)では旧型ニンジャ250の車体を用いた実験車両の映像が公開されて話題となった。
2021年10月にカワサキが公開したEV研究車は、そのときの実験車両と同タイプのもの。現在は進化して別の車両で研究が進んでいるそうだが、この車両の完成度もかなりのレベル。市販・普及に向けてどのような進化を遂げるのかにも注目だ。
2019年にEICMAで発表されたモデルはこちら
2019年のEICMAでカワサキが突如発表、ストリップモデルを展示した車両がこちら。フレームなどの基本骨格や、ライダーが自主的に行う回生ブレーキ機構など、メカニズム的には今回公開されたEV研究車と同じものだが、スイングアーム形状や4速トランスミッションのチェンジリンクなど、細部は若干異なっている。
まとめ:オートバイ編集部