まとめ:オートバイ編集部/写真:松川 忍/モデル:梅本まどか
ホンダ「ジャイロ・キャノピー e:」は新世代電動モデル3機種目
配達で求められる機能を網羅した電動モデル
新聞配達、各種デリバリー、サービスマンの移動手段など幅広い業務で活躍し、今やその働く姿を見ない日はないほど生活に溶け込んだビジネスバイク。そして昨今、カーボンニュートラルを目指す世界的な流れの中で、ビジネスバイクが排出する温室効果ガスも無視できず、国内外で電動化が急がれている。
そんな中、ホンダは法人向け電動ビジネススクーターにいち早く着手。2019年には「ベンリィe:」、2021年3月には配送業務に強い3輪車・ジャイロの電動版「ジャイロe:」を投入。そして先日、ルーフで耐候性を高めた「ジャイロキャノピーe:」もデビュー。最新の「可搬式バッテリー・モバイルパワーパックe:」によって、実用性が高まったこれらのモデル。ミッションレス、低騒音などのメリットも活かした活躍が期待される。
ホンダ「ジャイロ・キャノピー e:」カラーバリエーション
カラーバリエーションはファイティングレッド、ロスホワイトの2タイプ。※Honda Mobile Power Pack e: / Honda Mobile Power Packおよび専用充電器は別途。

ファイティングレッド

ロスホワイト
ホンダ「ジャイロ・キャノピー e:」各部装備・ディテール解説
液晶メーターは速度や時計に加え、バッテリー残量なども表示。後進時に点灯するリバースインジケーターも装備する。
キーシリンダーはシャッター付き。駐停車にレバー操作で動作し、車体を正立状態に固定するパーキングロック機構も備える。
電動ならではの後進機能は、リバーススイッチとスタータースイッチで作動。

スマートフォンなどの充電用ソケットも標準装備する。

パーキングロックとは別に、リアブレーキを操作する左側ハンドルのブレーキレバーには、ブレーキストッパーが付いている。

バッテリーは脱着が可能で、バッテリーが消耗しても充電済みのスペアと交換することですぐ走り出せるのがビジネス向きと言える。

新型バッテリー「モバイルパワーパック e:」を2個直列に接続、96V系EVシステムを構築。優れた登坂性能と航続距離77kmを実現。
ホンダ「ジャイロ・キャノピー e:」主なスペック
全長×全幅×全高 | 1870×700×1710mm |
ホイールベース | 1360mm |
シート高 | 710mm |
車両重量 | 168kg |
原動機型式 | EF13M |
原動機種類 | 交流同期電動機 |
定格出力 | 0.58kw |
バッテリー種類 | Honda Mobile Power Pack e:もしくはHonda Mobile Power Pack (2個) |
最高出力 | 4.4PS/5800rpm |
最大トルク | 13N・m/2300rpm |
一充電走行距離 | 77km (Mobile Power Pack e: 使用時) |
フレーム形式 | アンダーボーン |
タイヤサイズ(前・後) | 90/90-12・130/70-8 |
ブレーキ形式(前・後) | ドラム・ドラム |
第二世代となった「モバイルパワーパックe:」

ホンダが開発した従来より電源容量を増大させたe:ビジネスバイク向けの新型バッテリー、モバイルパワーパック e:。専用充電器に接続すれば、完全放電状態から満充電までの所用時間は約5時間。車体は販売されるが、パワーパックはリースという形になる。

右(写真上)が新型のモバイルパワーパックe:で、左が旧型。電池容量を増やしただけでなく、取手も変更。重量は10.3kgと軽いものではないが、従来よりも持ち上げやすい構造としている。


2輪ビジネススクーター「ベンリィe:」、3輪ビジネススクーター「ジャイロe:」、ルーフを備える「ジャイロキャノピーe:」と、業務内容に合わせて選べる3車種が揃ったホンダの「e:ビジネスバイク」。3車はいずれも法人向けとしてのみ販売されていて、残念ながら現時点で個人が購入することはできない。

ホンダモーターサイクルジャパン 室岡社長は、電動モデルを二輪車の選択肢のひとつとして普及させるのはホンダの責務と考えていると強調した。