まとめ:オートバイ編集部/写真:松川 忍/モデル:梅本まどか
モバイルパワーパック e:の可能性
ジャイロキャノピー e:に搭載されるモバイルパワーパック e:は、電動スクーターだけでなく、様々な電動機器の動力源として活用が可能なリチウムイオンバッテリー。ホンダはモバイルパワーパック e:の活用の広がりと、再生可能エネルギー活用拡大に向けた取り組みについて説明会を開催した。

モビリティ用途以外にもさまざまな活用を想定
e:ビジネスバイクにも使用できるホンダの着脱式可搬大容量バッテリー「モバイルパワーパック」。ユーザーレベルでのe:ビジネスバイクの電源としての用途はもちろんのこと、バッテリーシェア事業といった形でバイクの電源として普及を図るため、フィリピンやインドネシア、インドでの実証実験も行われた。
さらにその大容量や、多用途を想定した造り、高い耐久性を活かし、システムインフラと連携、余剰電力をモバイルパワーパックなどに蓄電し、再生可能エネルギーを広く無駄なく活用する「Honda eMaaS」コンセプトの中での活用も想定。同時にモビリティに止まらない他メーカー、異ジャンルのさまざまな機器への採用や、着脱式可搬バッテリー規格の標準化への取り組みなど、将来的を睨んだ幅広い取り組みも進行している。

モバイルパワーパックを家庭の蓄電池として活用するシステムの模式図。電気料金の安い時間帯に、太陽電池を併用してパワーパックを充電し、ピーク電力を抑えることを狙っている。

バッテリーシェアリングサービスは、ユーザーが固有のバッテリーを使うのではなく、充電・交換ステーションで充電済みのバッテリーと入れ替えるスタイルとなる。

コマツの小型パワーショベルや除雪機といったものまで、モバイルパワーパックを使用しての電動化が検討され開発が進められている。
建設やインフラ整備、自治体サービスなどのジャンルでもコンパクト化や低騒音化など電動化のメリットは計り知れない。
インドの電動三輪タクシー向けにバッテリーシェアリングサービスを開始

ホンダはモバイルパワーパック e:を使って、インドの電動三輪タクシー(リキシャ)向けのバッテリーシェアリングサービス事業を2022年前半からスタートさせる。すでに2021年2月からインドで実証実験を行っており、30台のリキシャで20万km以上の営業走行を実施している。
まとめ:オートバイ編集部/写真:松川 忍/モデル:梅本まどか